2006 Fiscal Year Annual Research Report
アジア地域におけるエナメル質形成不全症の微細表面構造データベース構築と遺伝的解析
Project/Area Number |
17406029
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
緒方 哲朗 九州大学, 大学院歯学研究院, 助手 (50204061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野中 和明 九州大学, 大学院歯学研究院, 教授 (90128067)
福本 敏 九州大学, 大学院歯学研究院, 助教授 (30264253)
高木 裕三 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30124697)
大嶋 隆 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (80116003)
朝田 芳信 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20184145)
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Keywords | エナメル質形成不全症 / 微細表面構造 / データベース / 非接触型レーザー測定装置 / 国際研究者交流(中国) / 国際情報交換(中国) |
Research Abstract |
平成18年3月、日本側研究分担者の一部は、研究協力者である北京大学口腔医学院児童口腔科葛立宏教授を訪間し、本研究に関する情報交換と研究打ち合わせを行った。その際、同大学にて中国の歯科医師や研究者約20名を対象に「エナメル質形成不全症」に関するミニシンポジウムを開催した。平成18年4月、葛立宏教授の講座に所属する中国人呉南歯科医師が九州大学歯学府の大学院に合格し、現在、研究分担者の野中和明教授の研究室で、遺伝子解析法について研究を開始した。 平成18年度に入り、北京大学児童口腔科が、4世代22名の家族中、10名にエナメル質形成不全を発症した症例を発見した。本邦との打ち合わせプロトコールに則り、生存する18名の家族から、問診、口腔内診査、口腔内写真撮影を実施した。さらに一部からは血液を採取し、北京大学にて冷凍保存した。エナメル質形成不全のみられた小児4名からは精密印象による歯列石膏模型を採得し副模型を九州大学に留学中の呉南歯科医師が本邦に持ち込んだ。被験者からの資料採得に当たっては、北京大学の倫理規定に則って実施している。エナメル質形成不全のある被験者に対しては、北京大学にて、ブラッシング指導、フッ素塗布等のう蝕予防処置を定期的に実施している。 さらに症例を増やす目的で、研究代表者と研究分担者の一部と研究協力者葛立宏教授の教室のスタッフ2名は中国話疆ウイグル自治区の新疆医科大学を訪間した。同大学にて、歯科医師や研究者約30名を対象に、「エナメル質形成不全症と日本の歯科治療の現在」というタイトルでシンポジウムを開催した。
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Research Products
(1 results)