2007 Fiscal Year Annual Research Report
在宅高齢者ホスピスケアのクリニカルパスとケアマネジメント方法の有用性評価と実用化
Project/Area Number |
17406031
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
島内 節 International University of Health and Welfare, 保健医療学部, 教授 (70124401)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 皓子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00261678)
田中 博 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60155158)
中谷 久恵 島根大学, 医学部, 教授 (90280130)
内田 陽子 群馬大学, 医学部, 准教授 (30375539)
村上 満子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 講師 (50403663)
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Keywords | 在宅ケア / ホスピスケア / 高齢者 / クリニカルパス / ケアマネジメント |
Research Abstract |
平成19年2月に調査し、平成19年6月までに分析・がん119例、非がん113例。在宅ケア開始期・小康期・臨死期のすべての期において、がん事例ではニーズの出現率の10位までは、非がん事例よりもケア期間が1/6の短期間であるにも関わらず各期でニーズの変化があり、より柔軟なケア対応が必要である。ニーズの重要度は、「看取りの環境」「家族の死の受容プロセス」「本人と家族の精神的な負担」が各期とも高順位で持続。「スキントラブル」は10で持続。 非がん事例ではニーズの出現率も重要度もケア期間が長いにも関わらず、各期とも同じニーズが高順位で持続。その内容は、「介護力」「スキントラブル」「病状悪化」「排泄コントロール」「看取りの環境」で基本ニーズががん事例よりも高く、介護負担が長期に持続していた。 緊急ニーズの発生は、両群とも開始期と臨死期に高く身体症状が圧倒的に高かった。開始期「チューブ・医療機器トラブル」「介護指導」、小康期は「本人の精神的ケア」、臨死期は「介護者の精神的ケア」と「サービス連携と調整」が目立った。がん患者に、より発生率が高く、痛みやその他の症状もがんに多い。 以上のニーズに基づくケアマネジメントが必要である。 わが国のがん事例119例と韓国の120例のニーズについては、わが国より韓国においてニーズが多く、ケア実施率が高く、しかもアウトカム(ケアの効果)が低いことがわかった。韓国は看護師のみの訪問ケアに対し、日本はいろいろな職種がケアをしているためと考えられる。
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Research Products
(7 results)