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2005 Fiscal Year Annual Research Report

計算機代数のための標準機能ライブラリの設計、高速化技法及び応用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17500005
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionThe University of Electro-Communications

Principal Investigator

村尾 裕一  電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (60174265)

Keywords数式処理 / 基本行列演算 / 並列処理 / マルチスレッド / OpenMP
Research Abstract

本計画は下記の研究項目について総括的に研究開発を進めるが,初年度の本年度は主に,既存ソフトウェアの整備,64ビットCPUや大規模計算機システムの性能特性の調査,それらに適合する算法を検討しソフトウェア部品の開発を進めた.(1)従来から開発を進めてきたMBLAS関連のプログラムについて,汎用目的のソフトウェア部品,実験・計測用のソフトウェア部品を整理統合し将来の拡張の準備を進める予定であったが,異機種毎に散逸している状況に更に新機種を導入したため思うように進まなかった.今後,開発のある段階において統合することは必須である。(2)行列乗算については,Strassen-Winograd算法に加え,同種の高速算法の利用可能性を検討し,必要ならば実装・性能評価を行うこと,(3)行列式・逆行列や一般逆行列の計算への適用可能性を検討すること,及び,(4)疎行列のデータ表現の方法と実用化すべき算法を検討し,実証実験により適切な方法を定めていくという計画は,従来どおりの発展をさせた.(5)計算機センター群での大規模計算機の利用の環境と可能性を調査し,ソフトウェア部品の大規模計算機システム向けの拡張方法を探る.利用可能な言語,高性能プログラムの開発に必要となる演算器の特性等を調査した.その結果,SMP型の並列機が有用であり,一部のソフトウェア環境においては順調な開発を進められるであろう感触が得られた.(6)64ビットCPUのパソコンを導入し,必要な環境の整備を行う.コンパイラの性能や特性を把握し,また,従来すすめてきた行列乗算の高速化が32ビットCPUと同じ傾向を示すかを確認し詳細に検討することと,(8)既存のプログラム部品について,64ビット化の適切な方法を実証的に検討することは,新たに導入した計算機のハードウェア及びソフトウェア・OSの連携が悪く(本報告の時点では改善している),十分な実験を実施するまでには至らなかった.(7)ソフトウェア部品のバージョン管理等のソフトウェアの開発・管理の環境を整備は,主要題材の開発を優先し,行っていない.(9)各種のベクトル命令の利用可能性やマルチコアCPU対応のためのスレッド技法の検討については,OpenMPを用いたマルチスレッドが有効・有用であることが判明し,鋭意実験を進めている.行列の入出力を支援するソフト等の形態についても検討を重ね,学生の協力を得て試作した.

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Matrix Multilication Made Fast-Practical View of Fast Matrix Operation for Computer Algebra System2005

    • Author(s)
      N.Hyodo, H.Murao, T.Saito
    • Journal Title

      数式処理 11・3-4

      Pages: 3-19

  • [Journal Article] 行列積アルゴリズムに強く依存した行列のデータ構造の実装2005

    • Author(s)
      兵頭礼子, 村尾裕一, 齋藤知克
    • Journal Title

      数式処理(大会報告) 12・2

      Pages: 51-54

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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