2007 Fiscal Year Annual Research Report
計算機代数のための標準機能ライブラリの設計、高速化技法及び応用に関する研究
Project/Area Number |
17500005
|
Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
村尾 裕一 The University of Electro-Communications, 電気通信学部, 講師 (60174265)
|
Keywords | 数式処理 / マルチスレッド並列処理 / Open MP / 陰関数描画 / 区関数 / 数式入力のWEBインターフェース |
Research Abstract |
最終年度として当初の計画をまとめる方向で研究を進める予定であったが,後半に代表者は体調不良や長期に渡るリハビリテーションを要する怪我に見舞われたため実作業を十分に進めることができなかった。そこで,今後の研究開発を見据えて研究の構想を練ると共にそこで必要となる理諭的解析を行い,また展望の開ける課題に重点を置いて簡単なソフトウェア部品の開発と十分な知見を得るための簡単な実験を行った。具体的には,今後マルチコアCPUの普及と利用は更に進むと考え,昨年度来進めてきた数式処理におけるマルチコアCPUの活用法と利用形態の研究を発展させた。即ち,標準的なライブラリの設計をするために,適当な計算モデルをたてると共に最も有効と思われる応用として陰関数の描画法の検討を行った。特に関数描画については,数式処理特有の絶対的な正確さを追求する方法を考案した。一方その効率化については,関数描画を塗りつぶすべき点の探索問題と捉え,区関数に基づく計算モデルに対し標準的な効率的探索法を適用するアルゴリズムを提案し,そのマルチスレッド並列処理の方法を検討した。併せて,式の入力を支援するソフトウェアの開発が指導する大学院生により進められ,WEBの最新技術を活かした独目のソフトウェアが実用的な形まで発展させ完成された。以上の成果については,研究会等できるだけ多くの機会を設けて発表した。
|
Research Products
(3 results)