2006 Fiscal Year Annual Research Report
語彙関係記述を用いるWebサービス/Webアプリケーション構成法の研究
Project/Area Number |
17500018
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
徳田 雄洋 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (30111644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 徹也 芝浦工業大学, システエム工学部, 講師 (00323824)
野呂 智哉 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (80401553)
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Keywords | Webサービス関数 / セマンティックWebサービス関数 / Webアプリケーション / 事前・事後条件 / 一貫性検査 |
Research Abstract |
Webアプリケーションを,ゼロから作らずに,既に開発済みのWebサービス関数の呼び出しによって実現することができれば開発工程は大幅に効率化できる.しかしながら一般には,Webサービス関数がどのような状況で呼ばれるかは開発段階では未知である.この結果,関数起動の順序依存性を無視したWebサービス関数の呼び出しや,未設定値を参照するなどの一貫性の喪失や操作的不整合が発生する.典型的な例は,Webアプリケーション中にサインインしている状態でのみ呼ぶべきWebサービス関数を,サインインしていない状態でも誤って呼ぶことを許してしまう例である。 本研究では,平成17年度にWebサービス関数に語彙関係記述を含めた事前条件と事後条件の記述方式を与え,Webサービス関数を利用したWebアプリケーションの一貫性検査を行うための状態波及方式検査法の原理を開発した. 平成18年度はこの成果をふまえ,以下の2つの方向へ発展させた. 1.簡単化 平成17年度の方式をなるべく簡単化した場合の検査方式を開発した.この結果従来の後方から前方へ逐次計算していく最弱事前条件計算方式と比べた場合の波及計算方式の長所と短所が明らかになった.すなわち強い制限の下では,波及計算は値への収束速度は必ずしも速くないものの,複雑な計算なしに最弱事前条件を求めることができる場合が存在する. 2.複雑化 平成17年度の方式を複雑化した場合の検査方式を開発した.事後条件で場合分けの記述を扱うことができなかった問題,すなわちWebアプリケーションでしばしば発生する場合分けを許した事後条件記述を扱う問題を,一部の場合に可能とする検査方式を開発し,プロトタイプを実装した. 以上よりWebサービス関数を利用したWebアプリケーションの一貫性検査に対して改善を行うことができた.
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Research Products
(1 results)