2005 Fiscal Year Annual Research Report
リポジトリを用いた要求獲得と要求進化の支援技術の研究
Project/Area Number |
17500020
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐伯 元司 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (80162254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 淳 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (50160560)
海谷 治彦 信州大学, 工学部, 助教授 (30262596)
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Keywords | ソフトウェア開発効率・安定化 / ソフトウェア学 / リポジトリ / ソフトウェア進化 / 要求工学 |
Research Abstract |
本年度は,要求仕様を格納するリポジトリの構成法,要求の変化のパターン化とその意味付けを行うためのオントロジの開発を行った.具体的な成果は以下のとおりである. 1.メタモデル記述から版管理機構を持ったリポジトリの生成技術 UMLなどのダイヤグラムで記述された仕様の版管理システムと変更履歴までも蓄積するリポジトリを,ダイヤグラムのメタモデルより生成する手法を開発し,実現した.メタモデルの構成要素が変更基本単位とみなし,これらの変更差分を抽出し,リポジトリに蓄積する.変更がメタモデル上のどの要素でなされたかを追跡できるような機構も導入している. 2.要求仕様の変更履歴を収集し,変更内容をドメインオントロジと対応付けることにより,意味的にどのような変更がなされることが多いかを分析した.変更過程の初期段階では,機能要求が主に変更され,後段で変更された機能の品質要求が変更されていくというパターンが頻出していることが判明し,これらの傾向をパターン化し,変更予測が行えるようにした. 3.ある要求に対するステークホルダ間での対立を分析し,その原因に基づいて分類を行った.さらにステークホルダ自身の採点を用いて対立を検出する手法を開発し,要求の代替案の獲得,選択や変更による対立の解消法を分析した.この結果を,対立解消のために要求の進化としてパターン化することを考察した. 4.要求仕様の変更差分を抽出し,変更差分を解析することにより,矛盾のない要求変更が行われたかどうかを解析する手法を開発し,要求仕様変更管理システムの実現を行った.
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Research Products
(6 results)