2006 Fiscal Year Annual Research Report
開発早期におけるソフトウェア機能規模見積に関する研究
Project/Area Number |
17500022
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
楠本 真二 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (30234438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡野 浩三 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 助教授 (70252632)
山口 弘純 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 助手 (80314409)
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Keywords | 規模見積 / ファンクションポイント / Webアプリケーション / オブジェクト指向プログラム / 実行履歴 |
Research Abstract |
本研究では,開発の上流工程において精度の高いファンクションポイント計測手法の確立を目指している.ファンクションポイント(FP)法とは,ソフトウェアの持つ機能数を基に規模を測定する手法である.通常,ファンクションポイント値は仕様書から計測されるが,FPの測定では測定者の判断が入るため,同一の仕様書からの計測であっても誤差が出ることが指摘されている.また,FPを工数見積等に利用するためには,過去に開発されたソフトウェアからのFP計測を行う必要があり,最終的に実装されたプログラムからファンクションポイント値を計測する手法が求められている.そこで,今年度は上流工程で得られたFP値を最終的に開発されたプログラムから得られたFP値と比較することにより,上流工程で得られたFP値がどの程度最終的なFP値と関係があるかどうかを評価するために,FP値を自動的にプログラムから計測する手法について検討する.ファンクションポイント値を計測するには,そのソフトウェア中で利用されるデータを表すデータファンクションと,データファンクションへの入力またはデータファンクションからの出力処理を表すトランザクションファンクションの特定が必要である.そこで今年度は,データファンクションと必要なテストデータが与えられるという前提で,プログラムの実行履歴とデータ依存関係解析結果を組み合わせることによってトランザクションファンクションを特定する方法を提案した.更に実際のWebアプリケーションに提案手法を適用し,有用性の確認を行った.
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Research Products
(1 results)