2006 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔地にある計算資源を同時利用する広域分散連成シミュレーション技法の開発
Project/Area Number |
17500038
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
天野 浩文 九州大学, 情報基盤センター, 助教授 (80231992)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青柳 睦 九州大学, 情報基盤センター, 教授 (00260026)
南里 豪志 九州大学, 情報基盤センター, 助教授 (70284578)
伊東 栄典 九州大学, 情報基盤センター, 助教授 (90294991)
南部 伸孝 九州大学, 情報基盤センター, 助教授 (00249955)
笠原 義晃 九州大学, 情報基盤センター, 助手 (60284577)
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Keywords | 広域分散シミュレーション / 遠隔並列パイプ / 並列処理 / 分散処理 |
Research Abstract |
広域分散する計算資源を同時利用可能な連成シミュレーションの実現に向け,以下の研究を行った. 1.連成対象シミュレーションプログラムの解析 もともとファイルに対する入出力を行うように記述されており,大容量データの一括転送に適した粒度で入出力を行っていないシミュレーションプログラム間で,遠隔並列パイプを用いたバルクデータ通信によってデータ交換を行わせるため,昨年度に引き続き,対象プログラムの細部構造を分析し,連成シミュレーションに適したプログラム構造を検討した. 2.大規模並列プログラムの挙動および性能の解析 特にプロセス数の多い大規模MPI並列プログラムが連成シミュレーションに参加する場合には,その挙動や性能を事前に正確に予測できなければ,広域分散環境下で効率的な資源予約を行うことができない.そこで,大規模MPIプログラムの性能予測技法およびそれに基づく性能最適化の研究を行った. 3.広域分散連成シミュレーションのためのweb利用者インタフェースの開発 連成シミュレーションを行うためには複数の計算機資源を同時に予約する必要がある.現状では,このような資源確保を利用者自身が行わなければならないため負担が大きい.そこで,PUSH型通信を契機として用いて多数の資源に関する情報を効率的に自動収集する技法,フォーマットの異なるデータの自動統合を行うwebポータル,さらに,広域分散環境下で安全にシミュレーションを行うための利用者認証機構について検討した.
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Research Products
(11 results)