2006 Fiscal Year Annual Research Report
コンテキストアウェア技術を駆使したマルチメディア会議録システムの研究
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17500078
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
勅使河原 可海 創価大学, 工学部, 教授 (70277870)
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Keywords | コンテキストアウェア / マルチメディア会議録 / Webベース会議システム / グループウェア / プレゼンス情報 / パーソナライズ / グループプレゼンス |
Research Abstract |
1.コンテキストアウェア環境の基盤技術の検討と開発 組織内の活動で生成されるさまざまな種類のコンテンツを扱うシステムの検討と開発を行った。会議の情報を整理、提示するためには、その組織を構成するメンバやグループの状況を把握する必要がある。そこで、会議参加中や会議外のメンバの状況を、人のコンテキスト情報を駆使して把握する手法を検討した。具体的には、このシステムはICタグやセンサ情報と連携して会議やユーザの状況を認識し、その場で行われた内容やデータを自動的に記録する。また、ユーザに提示すべきデータをコンテキスト情報やアノテーション情報を照らし合わせて自動的に選別する。このシステム内の基礎技術であるグループプレゼンス機能については、パッシブタグを用いたグループプレゼンス自動生成システムのプロトタイプを開発し、その有効性について検証した。また、アクティブタグを用いて、動的なグループの変化を加味したグループプレゼンス情報を自動生成するシステムについても設計した。 2.会議発言録における協調記録に関する研究 協調型テキスト発言録システムCollabMinutesの研究については、過去2年間における運用について評価を行った。その結果、記録された内容は量的な向上だけでなく質的向上も確認することが出来、発言者名を記録する手法に関しても4割以上の労力の削減が出来た。その上、発言を記録するスピードが話すスピードに追いついており、このことに伴い発言録としての記録情報量が多くなったことが分かった。 3.会議内の参加者によるアノテーション収集と活用に関する研究 プレゼンテーション発表時のコメント収集に焦点をあてたアノテーションシステムCollabStickyの研究では、人々が本を読む際に目印をつけたりメモをしたりするために付箋を貼るという行為に着目し、プレゼンテーション中にスライドの中にコメントを貼り付けるシステムを検討し、プロトタイプを開発した。プロトタイプによる実験では、それまでの典型的な意見収集システムであるチャット系のシステムに比べ、格段に多くのコメントを収集することが可能にすることを確認した。 4.組織内blogに関するエントリ自動提示システムにおける研究 組織内の非同期システムとして組織内blogを扱った研究に関しては、ユーザの動的な興味に対応したエントリ提示システムの検討と開発を行った。このシステムでは、興味ごとの特徴にあった興味判断をすることができる。本研究の中では、人の持つ興味を長期的な興味と一時的な興味というように分類し、興味ごとの特徴に合った興味判断をすることを可能にした。
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Research Products
(5 results)