2005 Fiscal Year Annual Research Report
東洋の合理思想・論理を反映した議論の論理の研究とその社会計算への応用
Project/Area Number |
17500089
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
澤村 一 新潟大学, 自然科学系, 助教授 (40282991)
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Keywords | 議論 / エージェント / テトラレンマ / 東洋論理 / 両是 / 両否 / 4値論理 |
Research Abstract |
次の基礎的部分課題(下記1-4)に取り組んだ. 1.東洋の合理思想・論理を反映した議論の論理の研究 東洋の思想,哲学,論理を特徴づけるテトラレンマ(四句分別)の意味を詳細に調べ,それを計算論的に解釈する研究を行い,それに基づいて議論の論理の形式化を行った.この論理を用いることで,通常の「真」,「偽」に加えて,「両是」,「両否」といった東洋的認識観を知識としてもつエージェントが,西洋的な議論のみならず東洋的な議論をも行うことが可能になった.(論文リストの1,2番目の論文) 2.多値議論の論理の形式化 1.の研究を多値一般に拡張し,4値だけでなくさらに多様な不確実性をもつ知識表現が可能なように,実数値や集合の部分集合全体からなる完備束を真理値とする知識表現とそれを用いた議論の論理の考察を行った.(論文リストの4番目の論文) 3.議論するエージェントシステムの試作 1,2の結果を下に議論するエージェントシステムの試作を行い,いくつかの東洋的議論を例として用い,理論の有効性を検証した.システムの構成法については国際会議で発表した.(論文リストの3番目の論文) 4.研究交流 本研究の成果をインド論理学の本場で行われた人工知能に関する国際会議に参加し発表を行った.インドの数理論理学者とインド論理学者との研究交流を通して,彼らからの理解も得られたものと確信している.(論文リストの5番目の論文)
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Research Products
(5 results)