2006 Fiscal Year Annual Research Report
東洋の合理思想・論理を反映した議論の論理の研究とその社会計算への応用
Project/Area Number |
17500089
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
澤村 一 新潟大学, 自然科学系, 助教授 (40282991)
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Keywords | 議論 / エージェント / テトラレンマ / 東洋論理 / 両是 / 両否 / 4値論理 |
Research Abstract |
次の基礎的部分課題(下記1-4)に取り組んだ. 1.東洋の合理思想・論理を反映した議論の論理の研究 4値テトラレンマの論理に加えて,インドの比較的新しい論理学,NAVYA NYAYAを調べ,その計算論的解釈を研究した.さらにJainaの7値論理やアラビック論理についても調べ,多元的議論の可能性を探った. 2.多値議論の論理の形式化 1.に基づいて,より豊かな議論の論理の形式化を図っているが,まだ途中段階にあり,成功はしていない.しかしながら,記号議論の弱点をニューラルネットによって補う研究を進め,この点において大きな成果が得られた(論文リスト1,2). 3.議論するエージェントシステムの試作 議論するエージェントシステムの利用をサポートするために,統合議論環境(IAE)を構築し,かなり複雑な議論にも対応可能なことを確認した.この成果は,国際会議でソフトウェアデモンストレーションという形で発表した(論文リスト3,4). 4.その他 議論で必要とされる知識ベースの準備を容易にするために,自然言語議論を我々の多値議論モデルの形式的議論へ.変換する研究を行ない,その変換の重要な部分が自動化できることを示した.(論文リスト5).
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Research Products
(6 results)