2006 Fiscal Year Annual Research Report
グリッド計算環境上で動作する並列制約解消システムに関する研究
Project/Area Number |
17500094
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
田村 直之 神戸大学, 学術情報基盤センター, 教授 (60207248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
番原 睦則 神戸大学, 学術情報基盤センター, 講師 (80290774)
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Keywords | 制約解消 / グリッド / 並列計算 |
Research Abstract |
本年度は,以下の研究成果を得た. ○Order Encodingの考案: 整数領域上の線形の制約充足問題(CSP)について,SAT問題に変換して解く手法としてDirect Encodingが知られていた.本研究で考案したOrder Encodingは,Direct Encodingよりも自然数の順序関係を自然に表現しているため,より高速にSATソルバーでの求解が可能である.また,本手法の提案と実験結果の報告を国際会議CP 2006で行った. ○Order Encodingに基づいたCSP/COPソルバーの開発: 上記Order Encodingに基づいたソルバーCSP2SATおよびSugarを開発し,ソフトゥェアを公開したhttp://bach.istc.kobe-u.ac.jp/csp2sat/. ○オープンショップ・スケジューリング問題への応用: 上記手法を,求解が困難な最適化問題として知られているオープンショップ・スケジューリングのベンチマーク問題192問について適用した所,ILOG等の商用の高速なソルバでも未解決で残されていた3問についても最適解を求めることができた。 ○グリッド計算環境上での実験: これらの未解決問題を1台の計算機で実行した場合,1週間程度の時問が必要となるが,10台の計算エージェントからなるグリッド計算環境で協調的に並列実行した場合,13時間程度で求解でき,並列計算による効果が大きいことが確認できた。
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Research Products
(4 results)