Research Abstract |
1.多視点画像からの足形状復元前年度までの研究を引き続き行い,足形状を1mm程度以内で計測可能な手法を確立するために,プロジェクタを利用して足にテクスチャパターンを投影し,多視点画像間のテクスチャの一貫性を利用した評価基準を新たに導入し,この評価基準により精度の向上を図った.また,歩行動作時における形状を推定する方式についても検討を行った.2.非同期多視点カメラ画像からの頭部の形状の復元前年度までに行った研究成果である,フリーハンドのハンディカメラにより撮影された多視点画像からの頭部・顔形状復元手法を,非同期多視点カメラ画像に適用する研究を行った.非同期多視点カメラ画像とは,同一人物が,複数設置されている監視カメラに次々と撮影されて得られるような複数の画像を想定している.このような複数の画像には,同一人物の顔が,それぞれ異なる方向から異なる時刻において撮影されている.しかし,顔の形状には大きな変動が無いと考えられるため,同一人物であれば,本研究で提案している手法を利用することにより,非同期多視点画像からのその形状を復元することが可能になるとと考え,研究を進めた.ここでは,各カメラに撮影されている顔とカメラの相対的位置・向きが未知であるという極めて困難な状況を克服するための方式として,前年度までに得られた成果である,データベースの主成分ベクトル表現による顔表現を利用して,顔とカメラの相対的方向の推定と同時に形状推定を行うアルゴリズムを考案し,実験により有効性を検証した.その結果,良好な結果が得られることを確認し,今後本手法を適用することによって,監視カメラに撮影された人物同定,その追跡,さらに照合,などの目的への利用の可能性を示すことができた.
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