2005 Fiscal Year Annual Research Report
実空間中の非剛体の挙動の仮想的3次元空間における再現法の研究
Project/Area Number |
17500122
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大谷 淳 早稲田大学, 大学院・国際情報通信研究科, 教授 (90329152)
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Keywords | グラフィックス / バーチャルリアリティ / 画像情報処理 / コンピュータビジョン / ディジタルヒューマンモデル / アニメーション / 実世界情報処理 |
Research Abstract |
本期間は、実空間中の非剛体の挙動の仮想的3次元空間における再現法の研究における非剛体物体として、(1)人物像、(2)ゼリー状弾性物体、について、以下のような検討を行った。 (1)人物像 人物の顔をテレビカメラで撮像し、表情の変化や顔の動きを仮想空間中の3次元顔モデルで再現する方式では、再現品質に課題を残していた。そこで、前述のカメラにより獲得される顔の実写動画像の各フレームからテクスチャを切り取り、顔の位置・姿勢の追跡結果に基づき適宜アフィン変換を施して顔モデルにマッピングする方法を提案し、検討を行った。その結果、皺や目・口など顔モデルの変形だけではリアルな表現が困難な要素も高品質に再現可能なことがわかった。 一方、顔のリアルな表現方法に似顔絵がある。従来、似顔絵は似顔絵作家により描かれていたが、もし計算機が自動的に似顔絵画像を生成できれば、リアルな顔再現が期待される。そこで、顔画像中における顔の輪郭や目・口などのパーツの形状の計測結果と、似顔絵との対応付けを考察し、有効性の見通しを得た。 (2)ゼリー状弾性物体 仮想空間における3次元弾性物体の挙動のアニメーション法としては、ばねモデル、有限要素法、境界要素法がある。実時間性に最も優れるばねモデルについて、実写動画像中の弾性物体の挙動を忠実に再現可能なパラメータ値を明らかにした。境界要素法については、複数の弾性物体要素を関節構造などで接続した3次元弾性物体モデルの有効なアニメーション法の確立の見通しを得た。
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Research Products
(7 results)