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2006 Fiscal Year Annual Research Report

発声変動が韻律的個人性情報に与える影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17500133
Research InstitutionNational Research Institute of Police Science

Principal Investigator

長内 隆  科学警察研究所, 法科学第四部, 室長 (70392264)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 尾関 和彦  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (50214135)
鎌田 敏明  科学警察研究所, 法科学第四部, 研究員 (10356173)
蒔苗 久則  科学警察研究所, 法科学第四部, 研究員 (20415441)
Keywords話者認識 / 韻律 / 発話様式 / 基本周波数 / イントネーション / 特徴量変換 / 個人性 / 法科学
Research Abstract

音声中に含まれる個人性情報は、声道の伝達特性に由来するスペクトル包絡情報と声帯振動に由来する基本周波数などの韻律情報に大きく分けることができる。この韻律情報は、発声者が意図的に変化させることができる特徴量であるため、これまで話者認識に利用されることは少なかったが、伝送系の影響を受けにくいなどの利点があるため最近注目されつつある。そこで本研究では、発声様式をさまざまに変化させた音声資料を収集し、発声様式の変動が韻律情報に関連する特徴量にどのような影響を与えるかについて調べるものである。
本年度は、まず、発声様式として、通常の発話(普通発話)及び話す速さ、声の高さ、声の大きさをそれぞれ変化させて収録した音声資料をコンピュータに取り込み、周波数分析を行い、基本周波数を調べた。各発話様式における平均基本周波数の話者平均と普通発話における平均基本周波数の話者平均との比を求めた結果、大きな声で発声すると基本周波数が高くなるという既知の知見を再確認した.次に,各話者,発話毎の基本周波数の頻度分布及びその発話様式における平均基本周波数で規格化した頻度分布をそれぞれ求め、比較したところ、発話様式の違いによって基本周波数の頻度分布は大きく変化するが,平均基本周波数で規格化することによってそれらの違いがかなり小さくなることがわかった.したがって、発話様式の違いによって基本周波数は強く影響を受けるが,その発話時の平均基本周波数で規格化することによって,発話様式に頑健な周波数分析の可能性があることが示唆された.次に、単語音声による話者照合において、動的計画法における経路情報を利用する効果について検討したところ、従来手法に比べると照合性能は落ちるが、経路情報単独でもある程度の話者照合は可能であると考えられたので、今後は、経路情報の有効な利用法についても検討する必要があると考える。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 単独発声母音を用いた話者照合における特徴量変換2006

    • Author(s)
      長内 隆
    • Journal Title

      日本音響学会誌 62.12

      Pages: 848-855

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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