2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17500162
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
吉開 範章 日本大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (30398846)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山岸 俊男 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80158089)
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Keywords | trust / ソーシャルキャピタル / グループ活動 / 情報ネットワーク / 評判値 |
Research Abstract |
インターネット上のネット・コミュニティを対象にした情報化社会において、人々がネットワークから得られる理論的な価値を、グループ構成の観点に注目し、一般式で記述できることを示した。さらに、具体的なアプリケーションも含めた実際の価値の定量評価のためには、ソーシャルネットワークと情報ネットワークを連携させた統合ネットワークモデルを明らかにすることが不可欠となる。そのシステム化に関する設計概念を考察し、国際会議2件、国内学会2件で発表した。 ネットワークの価値を評価するためには、エンドーエンドのトラヒック特性、誤り率、信頼性、セキュリティ、さらにユーザビリティ等の技術的パラメーラと共に、ソーシャルネットワーク、トラスト等のような社会的関係資本(ソーシャルキャピタル:SC)も共に、同時に定量的に把握し、グループ活動を活性化させるように、情報ネットワークとソーシャルキャピタルを同時に設計・制御するのである。具体的には、(1)可能な限り簡単で、かつ多数のコミュニティを構成する事、(2)ひとつのコミュニティのメンバーを増やす事、(3)コミュニティ間のコネクションを密にする事が、ネットワークの価値を増加させることになるため、そのための工夫を、ソーシャル・ネット及び情報ネット個々に行い、次にネットの価値の面から評価した結果を、それぞれにフィードバックして特性改善を図る。例えば、SCで得られた業務分析結果を使い、情報ネットワークの機能設計・論理設計・物理設計を実施し、構築した後に、運用過程にある情報システムに対するSCを調査し、中心性・脆弱性^<(3)>などの特徴パラメータを定量的に把握し、情報ネットワークの運用・システム構成への最適化のためのフィードバックをかけるのである。 また、日本と外国(オーストラリアと中国)において、グループ活動における信頼関係を,囚人のジレンマゲームによる実験データを基に比較検討し、発表した。今回の結果では、国による大きな違いは、見当たらなかった。
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Research Products
(6 results)