2005 Fiscal Year Annual Research Report
産学連携活動の拡充に向けた共同特許出願の機能・役割に関する実証的研究
Project/Area Number |
17500169
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
柴山 盛生 国立情報学研究所, 学術研究情報研究系, 助教授 (70170909)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 正晴 東京大学, COE推進室, 教授 (40321575)
玄場 公規 芝浦工業大学, 大学院・工学マネジメント研究科, 助教授 (80313039)
福田 光宏 信州大学, 経済学部, 教授 (30321574)
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Keywords | 産学連携 / 特許出願 |
Research Abstract |
1.はじめに 予備的な調査として、国立情報学研究所で蓄積したデータに基づいて約10年にわたる学術研究活動の中から、研究者の構成の推移、特許、共同研究などについてとりまとめた。 研究者の専門分野別の比率は、この10度の間、全体では医学が最も多く、文学、工学、複合領域と続く。複合領域を専門とする研究者の増加が共通に見られる。公立では、平成9年度に複合領域が理学を上回り、国立では、平成10年度の調査で文学を上回っている。私立においても、工学とほぼ同じ比率を占めるようになった。 そして、平成13年度で特許取得を報告した研究者は2,323人(全研究者の1.5%以下)、特許は11,463件であった。 2.特許取得数及び特許取得者数の多い研究機関 特許数、特許取得を報告した研究者数の多い研究機関は全般に国立大学が多く、約55%にあたる6,259件がそれに該当するものであった。国立大学の中でも旧帝大が上位に目立ち、特に6大学は特許報告数、報告研究者数ともに上位10機関に含まれている。この6校に所属する研究者486人が2,598件の特許を報告している。その486人の研究者のうち70%以上が工学を専門分野とし、1,856件の特許を報告している。受賞、特許取得ともに研究機関では国立大学、専門分野では工学の優位な状況がある。特許取得数の多い国立大学6校の工学研究者の特許取得は多く、データの特許報告全体の65%を越える7,501件の特許が工学研究者によるものである。 3.工学研究者の特許取得 工学研究者の研究課題を分科・細目単位で見ると、電気電子工学の割合が高く、工学研究者の報告した特許の3割を越える2,402件の特許取得がある。また、前述の国立大学6校では、電気電子工学に加え、応用物理・工学基礎、知能機械工学など機械工学も多い。 以上の結果を参考に「特許・実用新案公報データベース」による比較を進めている。
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Research Products
(3 results)