2006 Fiscal Year Annual Research Report
産学連携活動の拡充に向けた共同特許出願の機能・役割に関する実証的研究
Project/Area Number |
17500169
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
柴山 盛生 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 助教授 (70170909)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 正晴 東京大学, COE推進室, 教授 (40321575)
玄場 公規 芝浦工業大学, 大学院・工学マネジメント研究科, 助教授 (80313039)
福田 光宏 信州大学, 経済学部, 教授 (30321574)
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Keywords | 産学連携 / 特許出願 |
Research Abstract |
1.大学研究者の特許取得数の比較 文化勲章受章者・文化功労者、日本学士院賞受賞者(1981-2004年)および国立大学の技術移転事業者(TLO)役員兼業者及び研究成果活用役員(平成15年度後期)などの特許取得数の比較を行った。その結果は、特許取得率及び一人当たりの平均取得数はそれぞれ、32.1%、8.3件、40.8%、10.2件、64.3%、5.3件、81.1%、13.0件であった。なお、文学、法学、経済学分野の文化功労者等は少なからずみられるが、特許はほとんどなかった。 2.産学連携活動における特許取得の傾向 現在に近くなるほど、特許取得数が増えている。これは、かつては大学等では特許について関心があまり高くなく、また取得するための環境があまり整っていなかったなどの理由によるものと考えられる。なお、最近は大学が特許申請を奨励する傾向にある。TLO役員件業者や研究成果活用役員などについては、制度が始まった当初であり、特定の大学からの報告が多く必ずしも全国的な傾向を表していない。また、現役教官であるため、生涯に渡って研究を続けた研究者が多い受賞者の特許件数に比較して少なくなっている。 最近は、産学連携の推進の下に特許を共同出願している例が増えている。しかし、学内ベンチャーの拡大により大学独自で特許出願をすることが増えている。とくに産学連携や特許出願を意図して設置した学内施設での活動が広がる傾向にある。
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Research Products
(3 results)