2005 Fiscal Year Annual Research Report
小胞体ストレスとパーキンソニズム発症の関連に関する研究
Project/Area Number |
17500226
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
北尾 康子 金沢大学, 医学系研究科, 助手 (00019613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 智 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (90283746)
堀 修 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (60303947)
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Keywords | パーキンソニズム / パエル受容体 / 小胞体ストレス / 黒質線条体神経 / 神経細胞死 / ドパミン「 |
Research Abstract |
我々は、興奮性アミノ酸、虚血、Pael受容体なとの蛋白発現が神経細胞内において同一の細胞内小器官・小胞体に強いストレスを引き起こすことを示してきた。本研究では、パーキンソニズムの発症に係わる小胞体ストレスを明らかにし、神経細胞死のメカニズムを同定することを目指す。 Pael受容体(理化学研究所・高橋良輔チームリーダより供与)された発現ベクター(Ad/PaelR)を線条体に注入し、逆行性に感染させ、黒質緻密層(SNpc)におけるPael受容体遺伝子発現系を確立した。また、マーカー遺伝子として蛍光蛋白(EGFP)アデノウイルスベクター(Ad/GFP)も作成した。コントロールベクターとしてはGFAP(glial fibrary acidic protein)を発現するアデノウイルスベクター(Ad/GFAP)を用いる。これらのアデノウイルスベクターを用いて以下の実験を行った。 Ad/EGFP+Ad/PaelRを線状体に注入し、黒質でのGFP遺伝子の発現を確認した。このとき、黒質でのPaelR発現量の増加をWestern blotおよび免疫染色法で確認した。 さらに、黒質に小胞体ストレス応答が引き起こされていることをORP150の発現量の増加として、免疫組織染色法にて確認した。 コントロール側にはAd/EGFP+Ad/GFAPを注入し、GFPの発現を確認、小胞体ストレス応答がほとんどおこっていないことを確認した。これには、ORP150に対する抗体を用いてWestern blotおよび免疫組織染色法によって示した。
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Research Products
(4 results)