2006 Fiscal Year Annual Research Report
摂食ホルモン受容体シグナリングの調節-抗肥満薬の新たな標的を探る
Project/Area Number |
17500259
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
斉藤 裕見子 広島大学, 大学院総合科学研究科, 教授 (00215568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 敬 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30211577)
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Keywords | 摂食 / G蛋白質 / 情報伝達 / 不安 |
Research Abstract |
メラニン凝集ホルモン(melanin-concentrating hormone : MCH)は、そのノックアウトにより摂食l量が低下し体重が減少する「ヤセ」表現形を示す唯一の神経ペプチドである。1999年、斎藤らはGタンパク質キメラを活用した新規ストラテジーによりオーファン(孤児)Gタンパク質結合型受容体(GPCR)のひとつであるSLC-1がMCH受容体(MCHIR)そのものであることを同定し、創薬開発への最初の突破口を開いた。その後、斎藤はMCHlRの様々な変異体の作成により構造活性相関を明らかにしている。その構造活性相関情報を基盤として、平成18年度はMCHlRの細胞内第2ループに結合する脳由来細胞内因子をGST融合蛋白質とMALDI-TOF-MSを用いることにより3分子同定した。そのうちの1つはセリン/スレオニンキナーゼであり、(1)GST-細胞外N末端、GST-細胞内第3ループ,GST-細胞内C末端にはほとんど結合しないがGST-細胞内第2ループ融合タンパク質に非常に効率よく結合する。(2)細胞膜においてMCHIRとそのキナーゼの局在が一致する。さらに(3)細胞内においてキナーゼ活性を不活性化させることにより、MCHIRのインターナリゼーション程度が有意に減少する、という極めて興味深い結果を得た。これはMCHIRに結合するタンパク質がインターナリゼーションに直接関与する初めての報告である。
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Research Products
(7 results)