2005 Fiscal Year Annual Research Report
軸索再生を調節する因子の作用機構解明-損傷からの機能修復を目指して-
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17500267
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
三五 一憲 (財)東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (50291943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川野 仁 (財)東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (20161341)
堀江 秀典 早稲田大学, 総合研究機構, 教授 (80046135)
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Keywords | 軸索再生 / ガレクチン-1 / フォスファカン / 神経組織培養 / 脊髄後根神経節細胞 / シュワン細胞 / 網膜 / マクロファージ |
Research Abstract |
1.酸化型ガレクチン-1による軸索再生促進の機構解明 (1)成熟ラット脊髄後根神経節の分散培養系で、神経細胞ならびにシュワン細胞からガレクチン-1が分泌され、酸化型に変換された後マクロファージに結合することを明らかにした。ラット腹腔マクロファージの培養系に酸化型ガレクチン-1を投与することにより、インターロイキン6(IL-6)や脳由来神経栄養因子(BDNF)のmRNA発現が有意に上昇した(RT-PCR)。これら因子のタンパク発現や培養液中への分泌について、現在検討中である。 (2)成熟マウス網膜におけるガレクチン-1の発現分布を免疫組織化学により検討した。網膜神経節細胞ならびにミューラー細胞にガレクチン-1の強い発現がみられた。視神経損傷に伴いガレクチン-1の発現は低下した。 (3)成熟マウス・ラット網膜の器官培養系を確立し、糖尿病やライソゾーム病モデル動物における神経突起再生低下を示した。この系を用いて酸化型ガレクチン-1の神経突起伸長作用を検討したが、単独では効果がみられなかった。これに対し酸化型ガレクチン-1で刺激したマクロファージの培養上清を投与すると、再生神経突起数は有意に増加した。これらのことから末梢神経系と同様、酸化型ガレクチン-1はマクロファージ(ミクログリア)を介して網膜神経節細胞からの神経突起伸長を促進する可能性が示唆された。 2.コンドロイチン硫酸プロテオグリカン(フォスファカン)による軸索再生制御の機構解明 成熟ラット脊髄後根神経節の分散培養系で、フォスファカンが神経細胞の接着や神経突起伸長を阻害することを明らかにした。成熟ラットの脳から抽出したフォスファカンは、胎生ならびに新生ラット脳由来のフォスファカンに比べ阻害効果が強かった。その効果の差異に加齢に伴うコンドロイチン硫酸鎖の組成変化が関係しているものと考え、さらに検討をすすめている。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Impaired neurite outgrowth in the retina of a murine model of Sandhoff disease2005
Author(s)
Sango, K., Takano, M., Ajiki, K., Tokashiki, A., Arai, N., Kawano, H., Horie, H., Yamanaka, S.
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Journal Title
Investigative Ophththalmology and Visual Sciences 46
Pages: 3420-3425
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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[Journal Article] Establishment of immortalized Schwann cells from a Sandhoff mouse and corrective effect of recombinant human β-hexosaminidase A on the accumulated GM2 ganglioside2005
Author(s)
Ohsawa, M, Kotani, M., Tajima, Y., Tsuji, D., Ishibashi, Y., Kuroki, A., Itoh, K., Watabe, K., Sango, K., Yamanaka, Y., Sakuraba, H.
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Journal Title
Journal of Human Genetics 50
Pages: 460-457
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