2005 Fiscal Year Annual Research Report
心筋ギャップ結合コネキシン43のリモデリングにおけるPKC活性化の意義
Project/Area Number |
17500280
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
今永 一成 福岡大学, 医学部, 教授 (40078613)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海 琳 福岡大学, 医学部, 助手 (00341438)
小川 晧一 福岡大学, 医学部, 助教授 (60078780)
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Keywords | 心筋細胞 / ギャップ結合 / コネキシン43 / PKC / リモデリング |
Research Abstract |
1.STZ誘発糖尿病ラット(type1モデル)心筋では、PKCε活性化の促進に伴い、細胞間連結低下(細胞間電気的抵抗の増大、細胞間興奮伝播速度の低下、高分子物質細胞間透過性減少)、Cx43蛋白量の減少、Cx43のgap junctionでの発現減少が観察された。これらのCx43発現異常はPKC inhibitor, Lysosomal inhibitor, Proteasome inhibitorで改善された。 2.TypeII糖尿病ラット心筋においてもTypeIと同様の結果が得られた。 3.PMA処理ラット心筋(PKC活性化促進)でも糖尿病心筋と同様の結果が得られた。 4,糖尿病心筋、PMA処理心筋では、aconitine誘発心筋細動の易発生が見られた。 5.PKA活性化促進によりCx43のPKA依存性燐酸化促進、細胞間連結の促進、Cx43蛋白量の増加、Cx43のgap junctionでの発現促進、不整脈発生の抑制が観察された。 心筋Cx43はPKC依存性燐酸化の促進によりproteasome, lysosome pathwayを介するproteolytic degradationを受け易くなること、このCx43のremodelingはarrhythmogenesis(不整脈発生)の素地となることが判明した。PKA依存性燐酸化促進はCx43のassembly促進、degradation抑制する可能性が示唆された。
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Research Products
(6 results)