2007 Fiscal Year Annual Research Report
選択的物質透過性機能を有するハイブリッド型人工リンパ管の開発的研究
Project/Area Number |
17500303
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
水野 理介 Shinshu University, 医学部, 講師 (30273080)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊古美 文隆 信州大学, 医学部, 准教授 (50262704)
河合 佳子 信州大学, 医学部, 助教 (10362112)
杉原 伸宏 信州大学, 医学部, 講師 (10324245)
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Keywords | リンパ管 / 内皮細胞 / 平滑筋 / 透過性 |
Research Abstract |
1.培養リンパ管内皮細胞の選択的物質透過性を制御する因子の解析(担当:水野・伊古美・河合) ● ラット・マウスのリンパ管から採取したリンパ管内皮細胞を用いてリンパ管内皮細胞の物質透過性を制御する因子である細胞内骨格タンパク質であるF-アクチンの発現、細胞間接着因子であるカドヘリンの発現、細胞膜の水チャネルであるアクアポリンの発現を免疫組織化学的に検討した。 ● リンパ管内皮細胞における細胞接着分子の発現を検討し、リンパ管内皮細胞E-セレクチンとリンパ球シアリルルイスA/Xとの関係を検討した。 2.培養ヒトリンパ管内皮細胞株の確立(担当:水野・河合) ● 培養ヒトリンパ管内皮細胞株を確立し、その細胞生物学的特性を解析した。 ● リンパ管平滑筋の収縮特性に対する細胞外グルコース濃度の関与を検討した。 ● リンパ管平滑筋の収縮特性に対するグルコーストランスポーターの関与を検討した。 ● リンパ管平滑筋の収縮特性に対するミトコンドリアイオンチャネルの関与を検討した。 ● リンパ管平滑筋の収縮特性に対するReactive Oxygen Speciesの関与を検討した。 3.in vitroリンパ管透過性解析(担当:水野・伊古美・杉原) ラットから摘出した微小リンパ管(内径〜200μm)の灌流標本を作製し、その標本内腔に選択的にトレーサーを投与し、トレーサーのリンパ管壁透過性を定量的に評価する。 ● リンパ管内腔に種々の分子量のトレーサー(FITC-デキストラン)を投与し、リンパ管壁透過性における物質の分子量依存性反応を定量的に評価した。 ● リンパ管内皮細胞をトリプシンによって剥離したリンパ管の高分子デキストランの透過性を検討した。 リンパ管壁透過性機能に与える炎症性のサイトカインであるTNFα、IL1βの影響(リンパ管壁透過性亢進作用)をトレーサーを用いて検討した。 ● リンパ管壁透過性機能におけるRho-kinase/Tyrosine-kinaseの影響(リンパ管壁透過性亢進作用)を検討した。
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Research Products
(2 results)