2005 Fiscal Year Annual Research Report
LED光源とサーモビューアによる手掌多汗症・胸部交感神経焼灼術の医療工学的検討
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17500311
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
伊藤 和弘 京都府立医科大学, 附属病院, 修練医 (30398367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 順一 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (60315942)
川上 養一 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30214604)
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Keywords | LED / 多汗症 / 胸部交感神経焼灼術 |
Research Abstract |
大型動物として、ブタを用いた研究を行った。全身麻酔、分離肺換気とし、第4肋間で開胸を行った。肺を脱転し、胸部交感神経幹を露出した。3色LEDチップにより光を胸腔内に照射し、胸膜を透見して観察される交感神経と周辺の組織(筋肉、骨)を比較して、最も交感神経幹が際立つような波長の組み合わせ、光の強度について測定し、最適なものを決定した。アルミ製開胸器に3色LEDチップを取り付け、胸壁に接する部位の温度の変化を測定した。LEDチップを点灯し、胸腔内を実際に照らしたとき、3時間にわたって開胸器の周辺の皮膚表面温度をサーモビューアを用いて測定し、37度程度で一定したことを確認した。 3色LEDチップを用いた手術中の胸腔内照射に関する臨床応用に関して、京都府立医科大学の研究倫理委員会に諮り臨床研究を行ううえでの承諾を得た。実際の臨床応用に当たって、LEDチップの滅菌法の検討、専用のアルミ製開胸器の開発・製作に費用を要した。また、LEDチップまでの電源供給方法について、医療用に使用できるだけの品質が必要であり、安定した電圧・電流を供給できる電源回路、電源ケーブルを開発中である。 LEDに関する最新の研究動向、成果、応用についての知見を得るため、Photonics West 2006(San Jose, CA, USA)に研究分担者の島田順一と参加した。
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