2006 Fiscal Year Annual Research Report
LED光源とサーモビューアによる手掌多汗症・胸部交感神経焼灼術の医療工学的検討
Project/Area Number |
17500311
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
伊藤 和弘 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (30398367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 順一 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (60315942)
川上 養一 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30214604)
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Keywords | LED / 多汗症 / 胸部交感神経焼灼術 |
Research Abstract |
3色LEDチップを用いた手術中の胸腔内照射に関する臨床応用に関して、京都府立医科大学の研究倫理委員会に諮り臨床研究を行ううえでの承諾を得た。 3色LEDチップの滅菌方法について検討した。エチレンオキサイドガスが容易であるが、発癌性が指摘されており、今回、ステラッド低温プラズマ滅菌法を使用した。低温プラズマ滅菌後、LED性能をチェックした。LEDの性能に関しては,プラズマ滅菌することにより,著名な低下を認めなかった。 LEDチップを装着可能なアルミ製開胸器を制作した.LEDチップまでの電源供給方法について、医療用に使用できるだけの品質が必要であり、安定した電圧・電流を供給できる電源回路、電源ケーブルを作成した。LEDダイスを10個並べた3色のLED(緑・青・赤)チップを2個並列に並ぶように,手術用開胸器の内側に装着し,開胸手術患者に臨床応用した。この3色のLEDチップを自由自在にコントロールすることで、対象とする物体の反射光を、我々に都合の良い色彩に変えることが可能となる。 実際の手術において,3色LEDの光量を調整し,術者の違いにより,縦隔・肺門部の血管,神経リンパ節に対する最適な視認性を得るための光量を測定した。3色のLEDをそれぞれ光量を変え,視認性について検討した。適切な光量の調整について,3人の術者について測定したが,ばらつきが大きく,全体の光量の問題なのか,3色LEDの混合比率の問題なのか,個人差が大きく,症例数も少ないため定量的な検討は今後の課題である。
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