2006 Fiscal Year Annual Research Report
カスペース活性型複合脂質膜のアポトーシス誘導によるがん抑制効果
Project/Area Number |
17500323
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
松本 陽子 崇城大学, 生物生命学部, 教授 (00133562)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上岡 龍一 崇城大学, 生物生命学部, 教授 (70099076)
松下 琢 崇城大学, 生物生命学部, 教授 (10209538)
市原 英明 崇城大学, 生物生命学部, 技術員 (70369114)
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Keywords | カスペース / リポソーム / アポトーシス / 制がん効果 / 乳がん |
Research Abstract |
1.頭部極性基が双性でアシル鎖長が異なるリン脂質(C12 DLPC, C14 DMPC, C16 DPPC)と界面活性剤C_<12>(EO)_<23>からなる複合脂質膜のin vitroにおけるヒト前骨髄性白血病細胞HL-60に対する増殖抑制効果と細胞死誘導の解析を行ったところ、リン脂質のアシル鎖長の違いによりがん細胞に対する細胞死誘導が異なる(DLPCはネクローシス、 DMPCはアポトーシス、 DPPCは細胞死を誘導しない)ことを明らかにした。 2.リン脂質DMPCと非イオン性界面活性剤C_<12>(EO)_n(n=21,25)からなるハイブリッドリポソームがヒトリンパ腫瘍細胞MOLT-4およびRAJIに対して、in vitroにおいて顕著な抑制効果を示し、TUNEL法によりアポトーシス誘導を明らかにした。in vivoにおいてRAJI細胞移植がんモデルマウスに対して顕著な延命効果が得られ、正常ラットに対する安全性を確認した。 3.ポリオキシエチレンアルキルエーテルの疎水部が4〜25と異なるミセル界面活性剤およびジミリストイルポスファチジルコリンを構成成分とするハイブリッドリポソーム(HL)のヒト大腸がんに対する増殖抑制効果をin vitroで検討したところ、次の注目すべき結果が得られた。(1)HLの膜流動性と増殖抑制効果に明らかな相関関係を見出した。(2)HLは大腸がん細胞に対してアポトーシスを誘導しており、カスペースを活性化していることを明確にした。(3)HLは正常大腸細胞に対しては全く融合せず、大腸がん細胞のみに融合・蓄積することを一分子観察法を用いて初めて明らかにした。
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Research Products
(6 results)