2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17500333
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小西 晃造 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 寄附講座教員 (90380641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋爪 誠 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (90198664)
伊関 洋 東京女子医科大学, 大学部, 教授 (90119892)
掛地 吉弘 九州大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (80284488)
田上 和夫 九州大学, 大学病院, 准教授 (40294920)
中本 将彦 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00380634)
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Keywords | 低侵襲治療学 / 消化器癌治療 / バーチャルリアリティ / 生物・生体工学 |
Research Abstract |
H19年度は以下のテーマに沿って研究を推進し、成果が得られた。 (1)機能化MRI造影剤の開発 これまでに音響化学療法のための新規機能化造影剤として、ポルフィリンとガドリウム系MRI造影剤の合成を行った。新規化合物はT1強調画像においてハイパーとなったものの、水溶性が低く臨床応用には不適であったため、そこで新たにより高い親水性が期待されるHematoporphyrin dihydrochlorideとp-NH2-Bn-DTPA-penta(t-Bu ester)の複合化を行った。この造影剤によるMRIの造影能をラットを用いて検討し、投与条件の検討を行った。また、今年度、収束超音波照射による細胞障害の程度を評価し、超音波照射条件を明らかにした。今後はリンパ節やクッパー細胞などの網内系に取り込まれるMRI造影剤である超常磁性酸化鉄造影剤(SPIO)とポルフィリンとの合成を行い、リンパ節微小転移に対する音響化学療法の実用化を目指す。in vitro実験による活性酸素の発生など抗腫瘍効果の評価、また、担癌ラットを用いたin vivo評価を行い、成果を公表する予定としている。 (2)超音波とMRIのレジストレーション手法の開発 超音波プローブとMRI画像のレジストレーション手法として、まず光学式センサPolarisを用いた剛体レジストレーションを行い、精度検証および改良の結果0.5mmの位置誤差精度が得られた。プローブの安定した検出のためのマーカーの取付器具の製作、改良を行った結果、天井つり下げ式のPolarisカメラを用いればほぼリアルタイムのナビゲーションが可能となった。今後は(1)の研究成果と併せて動物実験による精度検証、有効性の評価、実用化のための開発研究を推進する予定である。
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Research Products
(5 results)