2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17500337
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
富松 宏文 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90197939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 幸子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40231451)
森 善樹 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00166381)
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Keywords | 心臓 / 機能解析 / 血管 / 遺伝子 / マウス |
Research Abstract |
今年度は、hesr2遺伝子欠損マウスの成獣での心機能を野生型マウスと比較検討した。 hesr2遺伝子欠損マウスは生後5日ぐらいでほとんどが死亡する(Circulation Research 2004:95(5):540-547)が、中に生き残るホモマウスがいる。成獣になったhesr2ノックアウトマウスのカラードップラー像により大動脈弁部位で逆流を描出することができた。パルスドップラーでも左室流出路で拡張期に下向きの逆流血流を確認できた。野生型マウスには大動脈弁の逆流や狭窄は認めなかった。しかし、ヘテロマウスでは大動脈弁部位での逆流と狭窄を確認した。肺動脈弁では、ホモマウスに逆流と狭窄の両方を認めた。ヘテロマウスでも肺動脈弁の逆流と狭窄を描出できたが、野生型ではほとんど正常であった。これらの異常は剖検所見でも確認できた。ホモマウス心の左室拡張末期径LV Internal Dimension at end-diastole(LVIDd)は4.65±0.66mmで、野生型マウス心4.06±0.29mmと比べて有意に拡大していることが判明した。またホモマウス群の左室内径短縮率Left Ventricle Fractional Shortening(FS)は23±9%で、野生型マウス心34±11%と比べて有意に低下していた。Hesr2は心室の緻密層と房室心内膜床に発現が認められる。Hesr2遺伝子が心室心筋機能に影響するような働きが示唆された。
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Research Products
(7 results)