2006 Fiscal Year Annual Research Report
色覚シミュレーションと配色最適化に基づく色覚バリアフリー画像の自動生成
Project/Area Number |
17500354
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
中内 茂樹 豊橋技術科学大学, 工学部, 准教授 (00252320)
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Keywords | カラーユニバーサルデザイン / 配色チェック / 色覚異常 |
Research Abstract |
色覚異常(色弱、2色覚)は網膜に存在する3つの錐体と呼ばれるカラーセンサーのうち1つが欠損しており、欠損している錐体によりP型、D型、T型に分類される。一般色覚の知覚する色が3次元空間内のベクトルとして記述されるのに対し、色弱者の知覚色は2次元平面上のベクトルとして記述され、その情報量が大きく異なる。本研究では、まず色覚異常者の色の見えを表すモデルとしてBrettel-Mollonらの手法を採用し、色覚正常者と比較して著しく色の弁別が低い配色(混同しやすい配色)を検出する手法を提案した。具体的には入力画像中で用いられている色をクラスター化することで、対象色数を削減するとともに、それらの全ての色の組み合わせについて、色覚正常者と色覚異常者に対する色差を求め、それらを比較することで混同しやすい配色を検出した。さらに、検出された配色に対し、色覚正常者と色覚異常者の双方に区別しやすい配色となるように変更するアルゴリズムを提案した。提案手法をハザードマップ等に適用し、実際に色覚異常者に変更前後の区別のしやすさを判断する実験を行った結果、本手法の有効性を確認した。
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Research Products
(4 results)