2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17500359
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
千田 益生 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教授 (60226694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
則次 俊郎 岡山大学, 工学部, 教授 (70043726)
堅山 佳美 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (90397886)
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Keywords | 人工筋肉 / 立位補助システム |
Research Abstract |
新しく開発した人工筋肉は、ホース状の構造体の内部に圧縮空気を送り込むことにより、半径方向に膨張すると同時に軸方向に収縮する特性を有しているマッキンベン型空気圧ゴム人工筋である。まず被検者に合わせた両側支柱付き長下肢装具を作成した。装具には、人工筋肉を左右とも3本装着し膝伸展力として作用するように工夫し、立位補助システムを作成した。被検者の大腿四頭筋、ハムストリング、下腿三頭筋、前脛骨筋の動作筋電を測定し、筋肉が作用しているか否かを評価可能にした。椅子に座位の状態から、被検者の膝伸展筋力を作用させずに、腰ベルトを介助者が引っ張ることで立位をとらせる動作を行なわせ、介助者がどのぐらいの引っ張り力を必要としたかを測定した。引っ張り力の測定には、介助力測定センサーおよびコントローラーを用いた。最初に、被検者に膝伸展筋力を作用させずに、また人工筋肉も作用させずに立位をとらせた揚合、立位をとらせるために要した引っ張り力は300N以上であった。それに対し、被検者の膝伸展筋力を作用させず、人工筋肉を作用させた場合には、引っ張り力は30Nと人工筋肉を作用させなかった場合の約1/10の力しか必要としなかった。人工筋肉を用いると、約1/10の力で立位をとらせることが可能であった。 研究結果については、平成17年12月に第16回日本リハビリテーション医学会中国・四国地方会に報告し、平成18年6月には、第43回日本リハビリテーション医学会に報告する予定である。
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