2006 Fiscal Year Annual Research Report
リハビリテーションアプローチの筋力増強に与える効果についての研究
Project/Area Number |
17500361
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
池田 聡 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (00343369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 輝 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (40347109)
川平 和美 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20117493)
大渡 昭彦 鹿児島大学, 医学部, 助手 (30295282)
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Keywords | 筋力増強 / リハビリテーション / 遺伝子発現 / mRNA / 筋特異的転写因子 / 成長因子 / ストレッチ / 分子生物学 |
Research Abstract |
本研究は、リハビリテーションアプローチによる筋力増強効果を分子生物学的手法を用いて転写因子・成長因子の解析を行い、動物モデルおよび臨床においてより効果的な筋力増強法を開発しようとするものである。ラットの筋に運動負荷、電気刺激、ストレッチなどのリハビリテーションアプローチを行い、リアルタイムRT-PCR法を用いて筋組織における転写因子・成長因子mRNAの発現を測定し検討する。刺激前後の筋張力、断面積、転写因子などの測定を行う。ラット脳梗塞モデルおよび廃用性筋萎縮モデルを用い疾患モデルでの検討を行う。本年度は筋を肥大させる作用を持つ筋関連の転写因子および筋組織の成長因子・筋構成タンパク遺伝子発現を解析するため定量遺伝子増幅装置を用いたリアルタイムRT-PCR法を用いMGF、IGF、FGFなどの筋成長因子、myogenin、MyoDなどの筋特異的転写因子のmRNA発現につき解析の可能な条件設定をおこなった。また、他動的ストレッチ刺激を加え、腓腹筋を摘出し、RNAの抽出を行い、リアルタイムRT-PCR法にて各mRNAの発現を行った。 この結果他動的反復ストレッチ刺激および他動的持続ストレッチ刺激を加えると骨格筋における成長因子のMGF/Myogenin/MyoD/MHCのmRNA発現増加が見られ、これは1日15分のストレッチを週4回行うことにより誘発することができた。また、持続伸長より反復伸長がより効果的であることが判明した。このことは臨床リハビリテーションにおける筋力維持訓練として施行可能な内容であり、意識障害などのある患者の筋力維持に筋の他動的ストレッチが有効である可能性を示唆しており、今後の臨床応用が期待される
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Research Products
(4 results)