2008 Fiscal Year Annual Research Report
摂食・嚥下障害への低周波治療-新しい訓練法の開発と内視鏡による効果判定-
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17500377
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
大橋 靖 Niigata University of Health and Welfare, 医療技術学部, 教授 (30013874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 信行 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (90282988)
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Keywords | 医療福祉 / リハビリテーション / 摂食・嚥下障害 / 低周波治療 / ビデオ内視鏡 / 嚥下動態 |
Research Abstract |
摂食・嚥下障害で、口腔後方への送り込みが困難な口腔期障害の症例や、口腔期と咽頭期との連携が不十分な摂食・嚥下障害患者に対して、低周波治療を行い、嚥下関連器官の動態変化をビデオ内視鏡により観察したところ、低周波通電に従い、舌根部の軽度挙上、喉頭蓋の翻転傾向、披裂軟骨の内転傾向、梨状陥凹の拡大が認められた。昨年度の研究結果から本法は従来の嚥下リハビリテーションである頚部マッサージを併用することが有効であることが示唆された。今年度においてはさらに本法の有効性を検証するため、食道入口部開大不全を呈する重度の咽頭期障害患者に、低周波治療を他のリハビリテーションと併用して行い、嚥下関連器官の動態変化を内視鏡的に分析する事を目的に研究を行った。本学の主研修病院である新潟リハビリテーション病院通院中で、脳幹梗塞後遺症により食道入口部開大不全を有する重度の摂食・嚥下障害患者で、従来のリハビリテーションである頚部マッサージとバルーン法を行っていたが、嚥下機能の改善が乏しい症例を対象として、低周波治療(OG-GIKEN社製PURSECURE-PRO KR-7)を併用して行った。オトガイ下から甲状軟骨上部までの顎下部皮膚上に、正中をはさみ両側平行に低周波電極を装着し、40Hz・32〜56Vの条件下で、間歇的通電を行った。この結果、舌根部の軽度挙上、喉頭蓋の翻転傾向、梨状陥凹の拡大が認められ、食塊の食道入口部通過も観察された。低周波治療を頚部マッサージとバルーン法に併用することにより、嚥下関連器官の活動性の向上が観察された。したがって本法は、従来の嚥下リハビリテーションを併用することで、効果的な訓練効果が得られる可能性が示唆された。尚、本研究結果に関し、2009年3月5〜7日、アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオリンズで開催された第17回嚥下障害学会にて発表を行った。
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Research Products
(4 results)