2005 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中リハビリの高治療効率プログラム(FITプログラム)の最適化と帰結検証
Project/Area Number |
17500378
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
園田 茂 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (10197022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 亨 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (60387719)
永井 将太 藤田保健衛生大学, 衛生学部, 講師 (30387675)
才藤 栄一 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (50162186)
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Keywords | リハビリテーション / 脳神経疾患 / 臨床 / 日常生活動作 |
Research Abstract |
藤田保健衛生大学七栗サナトリウムの回復期リハビリテーション病棟に入院しFIT programを受けた脳卒中片麻痺患者を対象とした。平成13年4月からの総数は1445名となった。2つの入院病棟、病室と訓練室が廊下を挟んで向かい合う回復期リハビリテーション病棟(2F病棟:enriched environmental condition相当)と、理学療法には病棟に隣接しない訓練室を用いる回復期リハビリテーション病棟(3F病棟:ordinary environmental condition相当)のoutcomeを比較した。3F病棟の患者には回復期病棟として廊下幅改築をする以前の患者データも含めた。 入退院時に、初発・再発、併存症の程度、ADL評価法FIM、脳卒中機能評価法Stroke Impairment Assessment Set(SIAS)、高次脳機能などを評価した。2F群(900名)はFIM運動項目の改善が17.3点、平均在院日数が67.4日、FIM運動項目効率(改善を在院日数で除したもの)は0.27、3F群(545名)は順に19.2点、69.9日、0.19であった。在院日数には有意差を認めなかったがFIMには有意差を認めた。FIT programの訓練量の側面が在院日数短縮と強く関連し、環境要因の側面がFIM改善に強く関連することが裏付けられた。 サブ・グループとして麻痺手の強制使用群(非麻痺側を1時間抑制し、その間は麻痺側を使わなければならないようにする群)20名と対照群(FIT program)との比較では麻痺改善に明らかな差は得られなかったが上肢Brunnstrom stage 5の患者で強制使用群が良好である可能性があった。
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Research Products
(2 results)