2005 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障害者のためのユビキタス情報ナビゲーションシステムの開発
Project/Area Number |
17500387
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Research Institution | Kumamoto National College of Technology |
Principal Investigator |
清田 公保 熊本電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 教授 (80186353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島川 学 熊本電波工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (40259958)
江崎 修央 烏羽商船高等専門学校, 制御情報工学科, 講師 (30311038)
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Keywords | 視覚障害者 / ユビキタス / 携帯端末(PDA) / 感覚代行支援 / ペン入力PC |
Research Abstract |
厚生労働省の調べによると、我が国の平成13年度における18歳以上の視覚障害者の総数は、30万人にも達し、視覚障害者の間でも音声合成ソフトや点字キーボードなどを活用してコンピュータを利用したいという要望が挙がっている。しかし、視覚障害者全体に対するパソコンの利用率は5%程度を推移したままであり、視覚障害者に対する高度情報化社会への対応策として、情報機器の利用支援は深刻な課題である。本研究では、申請者らがこれまでに開発した視覚障害者が屋外で利用可能な情報機器端末を対象としたユビキタスインタフェースを基礎として、これまでの個々の研究成果を融合した総合情報端末としてのユビキタス情報ナビゲーションシステムの実用化を目指す。 初年度は、これまで申請者らが開発してきた視覚障害者用オンライン文字認識エンジンとペン・メニュー機能の携帯移動端末(PDA等)への移植と連携による情報機器入力インタフェースの確立および視覚障害者の屋外環境における情報支援を目的とした携帯端末に装備したUSBカメラによる屋外環境映像内からの文字情報の音声提示機能(文字情報自動切り出しアルゴリズムは既開発済み)の基本技術の確立を行った。先に視覚障害者に対する情報機器利用に関する実地調査を行い、ユーザの市場性について調べた。次に、視覚障害者用ユビキタス情報ナビゲーションの基本設計思想を検討し、既開発済みのペン入力エンジン、階層型ペンメニューインタフェース、屋外環境提示機能など、個々に開発している基本機能を統合したユビキタス情報ナビゲーションシステムの主システム構成ベースとなる基本システムの設計を行った。さらに、視覚障害者の屋外環境支援を目的として、環境シーン(USBカメラ画像)からの文字情報抽出の応用としてレストランメニュー自動読み上げ機能の実装および情報ナビゲーションの基本機能の実装を行った。
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Research Products
(6 results)