2006 Fiscal Year Annual Research Report
運動教育としてのリズム体操における心理的効果と運動の発達過程との関連
Project/Area Number |
17500405
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
坂下 玲子 熊本大学, 教育学部, 助教授 (20178552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 公雄 九州大学, 健康科学センター, 教授 (90106047)
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Keywords | 運動教育 / リズム体操 / 心理的効果 / 動きの自己評価 / 美的体験 / 動きの認知 / 感性教育 |
Research Abstract |
1 運動教育としてのリズム体操の理解 心とからだの統合を目指すリズム体操の概念、授業実践等に関する調査を継続して行った。 リズム体操の動きの特徴として、動きの流動の重要性が確認された。動きの流動とは、2つ以上の運動の間に生じる流れるような結びつきであり、動きの局面融合として現れ、そこには新たに動きのリズムが生まれる。動きの流動が現れた時に、観察者は動きにリズムを感じ、動きの美しさを認識し、また、実践者においても、流動を体感した時に快感情を感じることが示唆された。 2 動きの自己評価尺度の作成 リズム体操の動きの特徴や、マイネルによる動きの質的徴表等から、動きの自己評価(主観的な動きの評価)のアンケートを作成し、大学生を対象に調査を行った。因子分析を行った結果、「全身的な動き」や「動きの流動」に関する5因子が抽出された。 3 リズム体操の心理的効果の検討 リズム体操の心理的効果として、ポジティブ感情に関する調査・検討を行った。ポジティブ感情の経験は、認知や行動の範囲を広げ、個人資源を形成することが示され、リズム体操の心理的効果として、ポジティブ感情の観点を取り入れることが示唆された。
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Research Products
(6 results)