2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域における総合的「身体教育」のための「メディア」の検討
Project/Area Number |
17500408
|
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
久保 正秋 東海大学, 体育学部, 教授 (30119672)
|
Keywords | 身体教育 / メディア / 遊び / 教育的空間 |
Research Abstract |
今年度は研究計画に従って、課題1.総合的「身体教育」における新たな「メディア」の基本的構想の構築、課題2.地域の「場」を「教育的空間」として構成するための施策の方向性の策定を行った。課題1に関しては、身体教育のメディアとしての「運動」「遊び」の構造を明らかにした。この成果は「身体教育のメディアとしての『運動』」、「身体教育のメディアとしての『あそび』再考」として纏め、「体育・スポーツ哲学研究」、「体育哲学研究」に投稿し、公表した。課題2に関しては、「体験」という概念を導入することによって「教育的空間」を構成することを試み、「体験」を総合的「身体教育」として捉えるための理論的検討を行った。その成果は「『身体教育』としての『体験』」として纏め、「東海大学紀要体育学部」に投稿し、公表した。さらに「教育的空間」構成のための施策の検討するために、実施調査を行い現状を把握した(熊野古道;田辺市、真鶴町、十和田市、富士見町)。 これらの検討の結果、身体教育の「メディア」は、身体の「意味ある体験」をもたらすものとして構想されなければならないという点が示唆された。従来の「スポーツ」のみならず、日常の「運動」あるいは「身体活動」もその点において身体教育の「メディア」として新たに構成することができると結論づけた。また、新たな「メディア」は、それが「意味ある体験」を生じさせるためには、その「場」との関連性において検討される必要があり、それを「教育的空間」として構成する施策の為には、「スポーツ&レジャー」という新しい概念の導入、「空間の履歴」の活用、および「メディア」の「コンセプト」の制限が重要であると結論づけた。
|
Research Products
(3 results)