2006 Fiscal Year Annual Research Report
定年退職後のスポーツ活動が心身に与える影響について
Project/Area Number |
17500413
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
山田 幸雄 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (10182560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海野 孝 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (30057129)
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Keywords | 定年 / スポーツ活動 / テニス / 心身 / 社会的スキル / 自己効力感 / 夫婦 |
Research Abstract |
本研究は,スポーツ活動を行うことが,定年退職後の日常生活に,どのような影響を与えるのかについて検討したものである.そこで,生涯スポーツとして中高年の人々に広く愛好されているテニスを題材にして,社会的スキル,自己効力感,日常生活における体力の様子,および夫婦のコミュニケーションがどのように変化したのかについて検討を行った.対象は,つくば市一帯に住む60才前後の夫婦7組を対象に調査を行ったものである. その結果,以下のようなことが明らかになった. テニスを始める前とグループでテニスを経験したあとを比較してみると,他人との関係において積極的な行動や言動が増加し,さらに失敗に対してくよくよせずに再チャレンジしようとする向上心が高くなった.また,周りのの人々とうまく付き合う能力が増していた.さらに,夫婦間における日常生活における会話が増え,家庭が明るくなってきたように感じられる.体力面からも階段の昇り降りも楽になったり,肩こり等の不快感が減少したりと,身体的な不安を減少させることが出来たように考える. これらのことから,60才前後の夫婦がスポーツ活動を行うことは,対人関係において積極性を高め,夫婦間のコミュニケーションも増え,有意義で活動的な日常生活を送るためのサポートになるものと考える.中高年になると心身の衰えを実感する人々が多くなるといわれているが,定期的なスポーツ活動は,定年後の中高年の日常生活に楽しみと張りを与えてくれることになると考える
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