2005 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子改変による有酸素運動下モデルマウス作成と、糖代謝に与える影響についての検討
Project/Area Number |
17500414
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
飯田 薫子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50375458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊島 秀男 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (20197966)
鈴木 浩明 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (40344890)
山田 信博 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (40200729)
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Keywords | 有酸素運動 / 糖代謝 / 脂質代謝 / 骨格筋 / PPARdelta / 遺伝子改変 |
Research Abstract |
本研究では、運動下のエネルギー代謝を模した骨格筋を有するモデル動物作成のために、骨格筋組織においてPPARδを強発現させ、β酸化を亢進させた遺伝子改変マウスの作成を行っている。これまでに我々は、強発現モデル作成のための遺伝子構築として、骨格筋に特異的に存在するαアクチン遺伝子のプロモーター(以下αアクチンプロモーターと略する)の下流に、PPARδの持続活性型変異体をつないだ発現用ベクターを作成した。このベクターはPPREを含むミトコンドリアHMG-CoA合成酵素のプロモーターの転写活性を増加させることを確認した。このベクターを2型糖尿病モデルマウスであるKKAyマウスの胚細胞に導入することによって、PPARδが骨格筋において持続的に活性化されるトランスジェニックマウスを作成した。得られたトランスジェニック・マウスでは、骨格筋においてトランスジーンが発現していることをノザン・ブロットおよびウエスタン・ブロットで確認した。これらの個体の交配によって、現在F2の世代までトランスジーンが受け継がれていることを確認している。 骨格筋特異的PPARδ発現トランスジェニック・マウスは、他グループによっても報告されているが、C57/BL6などWild-typeのマウスでの作成であり、これらのマウスに糖負荷や脂肪食負荷をしても糖尿病は発症しない。我々は、2型糖尿病モデル・マウスのKKAyマウスでトランスジェニック・マウスを作成しており、現在これらの遺伝子改変モデルを用いて、骨格筋におけるPPARδの発現が耐糖能やインスリン抵抗性に与える影響を直接評価しているところである。
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Research Products
(1 results)