2006 Fiscal Year Annual Research Report
聴覚障害児のための20mシャトルラン測定装置の開発と効果の検証
Project/Area Number |
17500454
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
及川 力 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (60213609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 有紀 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 助手 (30389720)
加藤 伸子 筑波技術大学, 産業技術学部, 助教授 (90279555)
内藤 一郎 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (00237182)
村上 裕史 筑波技術大学, 産業技術学部, 助教授 (20219900)
皆川 洋喜 筑波技術大学, 産業技術学部, 助教授 (00273285)
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Keywords | 聴覚障害児 / 20mシャトルラン |
Research Abstract |
前年度の検討結果から、情報提示位置として前後正面又は床面が適切であること、情報を見るのは一瞬であるためわかりやすい映像が重要であることがわかり、それをもとに液晶プロジェクタ、映像提示装置(DV再生装置またはノートブック型PC)、ミキサースピーカからなる提示システム(前後正面で見る方式)を構築した。加えて、ノートPC画面に映像を提示し、床面レベルで見る提示システムも開発し、各システムの効果を検討するため、以下の6条件で実験を行なった。本実験の主旨を理解し参加に同意した被験者(良耳聴力レベルは60〜120dBHL)は7名(うち、女子1名)である。なお、本実験では各条件毎のリズムの理解度や映像の見やすさの判定を主眼としたため、開始から15回目で走行を終了した。条件1)〜5)は音楽を付けて実施した。 1)旗だけ見て走る。 2)側面に配置した映像(ノートPC)を見て走る。 3)前後正面に提示した映像(液晶プロジェクタ)を見て走る。 4)側面に配置した映像と前後正面に提示した映像を見て走る。 5)中央(イスの上)に置いたノートPCの映像を見て走る。 6)5)と同一の条件で、音なしで走る。 被験者に5段階評価してもらった結果は以下の通りである。 1.リズムの理解度は条件4)が平均4.5で最も高く、以下、5)が4.0、2)、3)が3.7、1)が2.7、6)が1.8の順であった。 2.映像(画面)の見やすさに関して、ノートPCを被験者の外側と中央に置いた場合の比較では、条件2)が3.2、条件5)が3.3と変わらなかった。 3.映像の色の見やすさに関して条件2)、3)、5)を比較した場合、条件5)が3.8で最も高く、条件2)が3.5、条件3)が2.5であった。 4.その他、全体的にスタートの合図がわかりにくいという意見が多かった。 これらの結果を参考に、さらに改良を進める予定である。
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Research Products
(1 results)