2005 Fiscal Year Annual Research Report
加齢に伴う反応時間の遅延はトレーニングで改善できるか?
Project/Area Number |
17500464
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
植竹 照雄 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (10168619)
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Keywords | 加齢 / 反応時間 / トレーニング効果 |
Research Abstract |
加齢に伴う反応時間遅延は、ある判断材料となる事柄を認知に要する時間、認知してから判断に要する時間、そして判断してから行動するまでに要する時間のいずれか、あるいはそれぞれが同時に長くなるからであると考えられる。 本研究では高齢者の反応時間遅延を改善するためのトレーニング法を開発するために、選択反応動作を誘導するトレーニングマシンを開発するとともにその効果を見極めることを目的とした。研究機関は2年とし、初年度には主にトレーニングマシンの製作とそれを用いた基礎的実験、次年度には高齢者を被験者として、当トレーニングマシンにより実際に反応時間の短縮が引き起こされるかどうか検討する予定である。 平成17年度は初年度であり、トレーニングマシンの製作とそれを用いた基礎的実験に終始した。その結果は以下のとおりである。 1.トレーニングマシンを製作し試運転を終了した。 (1)操作盤上のランダムな位置に3種類の光刺激を発生させることができ、その刺激に対して可能なかぎり早く、かつ正確な反応を行うよう得点や所要時間が掲示されるトレーニングマシンを作成した。遊戯性もあり被験者は継続してトレーニングに取り組むことができる。 (2)当トレーニングマシンには、新規性があると思われたので工業所有権(特許権)を製作会社と共同で出願した。 2.被験者となる高齢者の確保が終了した。 (1)当大学近隣に居住する高齢者に研究の趣旨を説明し、被験者として研究に協力する旨の内諾を得ている。 3.学生を中心とした一般成人の基礎的データを測定中である。 (1)当トレーニングマシンを使用して、反応時間の短期的な短縮効果の有無について測定中であり、その結果は18年度の関連学会にて発表予定である。
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Research Products
(1 results)