2007 Fiscal Year Annual Research Report
中高年者における運動習慣と生体内分子老化現象との関連性
Project/Area Number |
17500469
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
古田 善伯 Gifu University, 教育学部, 教授 (30015854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 一 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30193650)
熊谷 佳代 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (00252130)
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Keywords | 血清アルブミン / 酸化型・還元型 / 生体内老化 / 酸化ストレス / 運動量 / 中高年者 / 血管年齢 / 生活習慣 |
Research Abstract |
本研究は3年間の総まとめとして,ヒト血清アルブミンの還元型・酸化型の比率が,運動・健康習慣,運動量,血管年齢とどのような関連性を示すかについて総合的に検討した。50歳〜83歳の中高年齢者を対象として3年間に渡り血清アルブミンの還元型・酸化型の比率,血管年齢,運動量等の測定及び健康・生活習慣調査を実施した。3年間の研究結果をまとめると以下のようになる。 1.血清アルブミンの還元型(HMA)・酸化型(HNA1,HNA2)の比率と暦年齢及び血管年齢との間にはいずれも有意な相関はみられなかった。 2.HMAと運動量,%運動量及び歩数との間には有意な正の相関(0.341〜0.379)がみられ,HNA1と運動量(r=-0.459),%運動量(r=-0.495)及び歩数(r=-0.514)との間にも有意な負の相関がみられ,さらに,HNA2と運動量(r=-0.438),%運動量(r=-0.420)及び歩数(r=-0.356)との間にも有意な負の相関がみられた。 3.血清アルブミンの還元型(HMA)・酸化型(HNA1,HNA2)の比率と運動量について,2名の被験者を対象として4週間継続して測定を実施し,HMA,HNA1及びHNA2と運動量との対応関係について分析した。その結果,両者には明確な対応関係示す変化がみられなかった。 以上の結果から,生体内老化の指標と考えられている血清アルブミンの還元型・酸化型の比率に影響を及ぼす要因としては運動量が関与すると考えられる。したがって,今回の対象者の運動量の範囲であれば運動量が多いほど生体内老化の予防に繋がると考えられる。
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Research Products
(1 results)