2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17500483
|
Research Institution | Tokyo Polytechnic University |
Principal Investigator |
木村 瑞生 東京工芸大学, 工学部, 教授 (40234380)
|
Keywords | 痩身女子学生 / BMI / 骨量 / 筋力トレーニング / カルシウム摂取量 |
Research Abstract |
痩身で筋力的に弱い女子学生12名(平均年齢18.6歳、平均身長158.2cm、平均体重43.6kg、平均BMI17.4)を対象に、筋力トレーニングが骨量に及ぼす効果を調べた。 骨量は、超音波骨量測定装置BenusIII(タニタ社製)を用いて踵骨の骨量を測定した。筋力トレーニングは、トレーニングマシンを用いて、スーパーレッグプレス、レッグエクステンション、レッグカールの3種目の脚筋のトレーニングを実施した。各種目の負荷値は、15RMを目安に設定し、セット数は2セットとした。トレーニング頻度は週2回、トレーニング期間は9週間であった。 本実験では、超音波骨量測定装置BenusIIIで測定した骨量面積率を、骨量が最も高くなる17歳〜18歳の女子の骨量面積率を基準とした百分率で骨量を評価した。 その結果、トレーニング前の被験者12名の平均骨量は、79.7%と低い値であった。このうち2名の被験者については、69.3%と68.2%の骨量であった。17歳〜18歳の骨量の70%以下になると骨粗鬆症の危険性が大であると言われていることから、上記2名の被験者の骨量は極めて低いと言える。そのため本実験の筋力トレーニング期間中には、各被験者に対して毎回カルシウム摂取に関しても指導した。9週間の筋力トレーニングによって各被験者の脚伸展パワーは、すべて明らかに増加した。そして、12名の平均骨量は、88.2%(p<0.0001)まで増加した。トレーニング前の約79.8%の骨量と比較すると、短期間の筋力トレーニングでおよそ10%近い骨量の増加が示された。
|