2005 Fiscal Year Annual Research Report
地域型木造住宅「甲斐の家」を活用した体験型住生活学習プログラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
17500502
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
田中 勝 山梨大学, 教育人間科学部, 助教授 (70202174)
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Keywords | 木造住宅 / 甲斐の家 / 県産材 / 住生活学習 / 体験型 / 住民参加 / 地域性 / 住教育 |
Research Abstract |
本研究は、住教育の視点から、幅広い県民の多様な参加によって展開されている地域型木造住宅「甲斐の家」プロジェクトを取り上げ、実際に建設されたモデルハウス内での住生活体験(高齢者疑似体験や妊婦体験など)や住み方の検討などにより、小・中・高校の家庭科や総合的な学習の時間を支援するための実践的・総合的な住生活学習プログラム・教材の開発を目的としている。本年度は研究期間の初年度として、(1)地域型木造住宅計画の全国動向調査、(2)甲斐の家プロジェクトへの参画と関連資料分析、(3)県産材住宅の建設実態と県民ニーズ把握の3点について重点的に検討した。主な研究成果は以下の通りである。 1.全国の地方公共団体が策定した住宅マスタープラン報告書等を収集し、地域に根ざした住まいづくりや県産材などの地域材を活用した地域型住宅の計画・建設事例について整理・分析した。2.青森県木造住宅普及推進協同組合及び熊本県小国町による県産材(地域材)住宅への取り組みや展示住宅の活用状況について現地調査を行った。3.積水ハウスやOZONEを対象に住宅広告や住宅展示場など住情報の意義・内容を調査した。また新聞の住宅広告(全面広告)を収集し、内容分析とユーザー評価を試みた。4.沖縄県及び離島地域を対象に地域に根ざした住まいづくりへの取り組みを調査した。5.山梨県甲斐の家アイデア募集事業及びワークショップに参画し、甲斐の家2005の具体化過程を記録するとともにペーパークラフトを作成した。6.甲斐の家モデルハウスでの住み方について、学生のアイデアを収集・整理した。7.山梨県県産材住宅普及促進モデル事業及び県産ラベリング材住宅促進事業の利用者を対象にアンケート調査を実施し、県産材住宅の建設プロセス、県産材の利用状況、県産材及び県産材住宅の評価、事業の問題点・課題などについて明らかにした。
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