2005 Fiscal Year Annual Research Report
地域にあった半定量食物摂取頻度調査票の妥当性および再現性の検討
Project/Area Number |
17500557
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
森 圭子 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (50259272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下方 浩史 国立長寿医療センター, 研究所・疫学研究部, 部長 (10226269)
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Keywords | 半定量食物摂取頻度調査票(FFQ) / 食事記録法(DR) / 妥当性・再現性 / 中高年 / 四季 / 料理165項目 / 食事調査法 / 5訂増補食品標準成分表 |
Research Abstract |
2003年に完成した地域にあった料理165品目の半定量食物摂取頻度調査票(FFQ)は、他に国内で開発された既存のFFQと比べても、多くの栄養素等・食品群において同程度または欧米に近い高い妥当性があることを確認している(2005年1月の日本疫学会で発表済み)。さらに、既存のFFQが4訂日本食品標準成分表で検討されたものであるのに対し、本FFQは現在用いられている5訂で検討を行っているのも特徴である。しかし、この妥当性の検討は国民健康・栄養調査の実施月の11月においてのみ検討したものであることから、四季があり食物摂取状況が変化する日本において使用するには無理がある。このことから、今年度は本FFQを用いて地域の中高年80-100名に、四季における調査を繰り返し実施し1年をとおしての妥当性・再現性の確認を行う事を計画し、秋季11-12月、冬季2-3月と年2回の実施を予定していたが、早くに地域の協力が得られたため6月末より開始し、9月、12月、3月と年4回の調査を終了した。食事調査は現在日本でゴールドスタンダードとされている3日間の秤量食事記録法(3DR)を比較とするため、FFQと3DRの両方法で実施した。対象はすべて同意の得られた同一のボランティアであり、1回目から3回目は男性34名、女性42名の男女計76名、調査開始時の年齢は40-77歳(平均年齢60.7±7.6歳)であるが、4回目の調査参加者は海外単身赴任1名を除き男女計75名である。現在FFQは第3回までの結果を出したところであるが、3DRはグラム換算データ入力等継続して作業中であり、第2回までの結果が出たところである。これまでのところ、FFQ、3DRともに男女合計の栄養素等摂取量はエネルギー1900-2000kca1、たんぱく質70-80gであった。次年度は引き続き再現性の検討を行う必要があり、6月に実施予定である。
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