2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域にあった半定量食物摂取頻度調査票の妥当性および再現性の検討
Project/Area Number |
17500557
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
森 圭子 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (50259272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下方 浩史 国立長寿医療センター, 研究所・疫学研究部, 部長 (10226269)
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Keywords | 半定量食物摂取頻度調査票(FFQ) / 食事記録法(DR) / 妥当性・再現性 / 中高年 / 四季 / 料理165項目 / 食事調査法 / 5訂増補食品標準成分表 |
Research Abstract |
わが国には1990年代に数種の食物摂取頻度調査法(FFQ/DHQ)が開発されている。しかし、2000年に5訂日本食品成分表が改定、2005年には修正を加味した5訂増補日本食品成分表がされており、成分表に準じたFFQが必要である。本研究での「地域にあった料理165品目の半定量食物摂取頻度調査票(FFQ)・2003年完成」は四季のあるわが国において11月(秋季)のみの検討ではあるが、5訂食品成分表を元にして上記既存のFFQと同程度、または欧米に近い高い妥当性があることを確認している。摂取量の絶対値においても既存のFFQにない近似値を示したことから、四季のあるわが国において真の妥当性・再現性の有無を確認するために、各季節の年間にわたる調査を実施し検討することを目的としている。今年度は6月にFFQの再現性の検討のための第5回調査を終了した。本FFQ食事調査は現在日本でゴールドスタンダードとされている3日間の秤量食事記録法(3DR)を比較とするため、FFQと3DRの両方法で春夏秋冬の4回の調査を実施し、さらに第5回のFFQを行った。対象はすべて同意の得られた愛知県T市の同一のボランティアであり、第1回調査から第3回調査は男性34名、女性42名の男女計76名、第4・5回調査は男性33名、女性42名である。現在3DRは4回の栄養計算を終え、2007年5月の日本栄養食糧学会にて「地域住民における食物および栄養素等の摂取量の季節変動」を発表した(投稿予定)。FFQも全5回の栄養計算を終え、平均では3DRと類似した結果を示している。現在3DRとFFQについて妥当性および再現性の検討、さらに各季節における妥当性の検討も加え解析中である。2007年度には日本疫学会に発表、国際学会誌に投稿の予定である。
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