2007 Fiscal Year Annual Research Report
地域にあった半定量食物摂取頻度調査票の妥当性および再現性の検討
Project/Area Number |
17500557
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
森 圭子 Kinjo Gakuin University, 生活環境学部, 教授 (50259272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下方 浩史 国立長寿医療センター研究所, 疫学研究部, 部長 (10226269)
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Keywords | 半定量食物摂取頻度調査票(FFQ) / 食事記録法(DR) / 妥当性・再現性 / 中高年 / 四季 / 料理165項目 / 食事調査法 / 5訂増補食品成分表 |
Research Abstract |
食事と疾病の関係をみるためには疫学的に有用な調査票が求められており、その食事調査法の中でも半定量食物摂取頻度調査票(FFQ)は有用とされるが、わが国には四季があり食物の摂取が変化すること、多様な食文化を受け入れており、地域や世代によっても食物摂取の内容が異なることなどから困難とされ、これまでに有用な調査票がなかなか開発されなかった。平成16年に国立長寿医療研究センターで開発した「地域にあった165項目のFFQ」は短期ではあるが高い妥当性・再現性を有することを確認している。本研究の目的は地域にあったFFQの長期の妥当性・再現性を確認することであり、18年度までに終えている四季(1年間)を通じて(1)3日間ずつ4回の食事記録調査(3DR×4,計12DR)結果と(2)同時期の年4回、さらに翌年春季の1回を加え計5回の5つのFFQの結果をもとに解析を行った。対象は全調査に参加した40歳以上の男女75名である。(1)妥当性の検討では先行研究にはほとんどない多種類の栄養素等(食事の重量、水分、エタノール等も加え)37項目について5回のFFQの栄養素等摂取量結果と12DRの平均栄養素等摂取量を比較検討した。いずれの比較においても各栄養素等において有意な関係が認められなかった栄養素は2-5項目と少なく、Pearsonの相関係数の中央値が0.45-0.50と高い相関関係が得られたが、ビタミンDのみ妥当性のある結果が得られなかった。(2)再現性の検討ではさらに多い49種類の栄養素等項目について検討しており、1回と2から5の各回のFFQ結果について比較検討し、その結果各季において高い再現性が得られたことを確認した(Pearsonの相関係数の中央値0.50-0.63)。今年度は最終年度であり、当初の目的を達成した。
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Research Products
(1 results)