2006 Fiscal Year Annual Research Report
超鏡(HyperMirror)による遠隔交流型食教育の展開
Project/Area Number |
17500562
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Research Institution | Senri Kinran University |
Principal Investigator |
吉本 優子 千里金蘭大学, 生活科学部, 講師 (40255914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武藤 志真子 女子栄養大学, 健康情報科学, 教授 (40076162)
藤倉 純子 女子栄養大学, 健康情報科学, 講師 (20307078)
池田 裕美 日本大学, 短期大学部食物栄養学科, 講師 (20442121)
今井 亜湖 岐阜大学, 教育学部, 淮教授 (50367083)
前迫 孝憲 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (00114893)
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Keywords | 食教育 / 遠隔教育 / 超鏡(HyperMirror) / 栄養学 / 栄養教育 / 国際交流 / タイ |
Research Abstract |
本研究の目的は,「栄養バランスのとれた適切な食品・食事の選択・組合せ」スキルの習得度向上を目指す食教育プログラム開発と超鏡利用の適用性を検討することである.今年度は,「食品を3つの食品群から選択・組合せて栄養バランスのとれた1つの料理とする」スキルの習得を目指すカリキュラムを開発し,食育授業を行った.開発にあたっては,昨年度の国内農村部およびタイ国チェンマイ市の小学校高学年児童を対象とした栄養・食生活調査に加え,国内都市部の小学校高学年児童を対象とした調査も実施し,それらの結果を踏まえたものとした.食育授業は,対象は調査と同じく小学校高学年児童として,国内農村部-タイ国チェンマイ市間,および国内都市部-タイ国チェンマイ市間でそれぞれ行った.伝統料理を1品ずつ相互に紹介し,相手国の料理を作るための食品を選択して,その結果について相互に話し合い,その後実際に料理を作った.最後に,栄養専門家が食品群分類や栄養バランスのとれた食品の選択・組合せについて授業を行った.そして,事後テスト(食品群分類や栄養バランスの知識問題と,授業内容や超鏡利用についての質問票調査)を行って,学習効果やシステムの有効性を検討した.知識問題の正解率は非常に高く,本実践に参加した学習者の多くは設定した学習目標に到達したことが確認できた.一方,授業内容や超鏡利用についての質問票調査においては,国内都市部とタイ国チェンマイ市で肯定的な回答が多く得られた.国内農村部の回答には,技術的な問題(解決済み)の影響も見られた.詳細評価は現在も継続中であるが,基本的な分析の結果より,本年度の食育授業の有効性を確認することができた.
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