2006 Fiscal Year Annual Research Report
低価格な創造性開発実験セットの構築および創造性育成教育の定量的評価
Project/Area Number |
17500610
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Research Institution | Toyota National College of Technology |
Principal Investigator |
杉浦 藤虎 豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 助教授 (70206407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 和晃 豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 講師 (10369986)
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Keywords | 工学教育 / 創造性教育 / 高等専門学校 / 実践教育 / ものづくり / 教育効果 |
Research Abstract |
昨年(2005年)度までに,創造性開発実験セットの内容を,ロボットの設計と開発を基本にした実験セットと考え,ロボットの仕様策定と環境整備を行ってきた.2006年度は北九州で行われたロボカップジャパンオープンに参加し,マシンやプログラミングの性能を確認した.そして学生には,創造力や技術力の養成効果が期待される,他チームとの交流を義務づけた. また,世界大会への参加目的を創造性育成のための系統的教育と位置付けていることおよびロボットの仕様などを紹介した,英文書とビデオを提出した結果,世界大会(ドイツ・ブレーメン)への出場資格を得た.世界大会では特に,キーパーに搭載したメカナムホイールに興味を示してもらえた.2006年度に行った実績の概要を以下に述べる. 1.ロボカップジャパンオープンに参加し,ロボットおよびシステム全体の性能評価を行った.成績は3位であったが,画像認識や戦略プログラムに課題を見いだした. 2.ロボットに関して,高速処理動作に対応するため,メインCPUをH8からSH2に変更した.また,タイヤの空転を防ぐため,加速度センサを追加した. 3.キックパワーの調節を容易にするため,キックトリガーデバイスをリレーからFETに変更した. 4.画像処理用の認識・検索処理を従来のように全画面に対して行うのではなく,マシンやボール周辺部分の領域に絞って解析するように修正した. 5.位置データから速度データに変換する過程で生じる雑音をカットするカルマンフィルタを導入した. 6.戦略プログラムの性能を向上させるため,動力学ソフト(Open Dynamics Engine)を取り入れた. 7.「豊田高専におけるロボットコンテストを利用した実践的創造性教育」という題で,平成18年度工学・工業教育研究講演会で発表した.
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Research Products
(1 results)