2005 Fiscal Year Annual Research Report
インターネット天文台と計算機シミュレーションの科学教育への応用
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17500614
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Research Institution | Oshima National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
佐々井 祐二 大島商船高等専門学校, 電子機械工学科, 助教授 (40235239)
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Keywords | インターネット天文台 / 計算機シミュレーション / 科学教育 / ソケット通信 / シリアル制御 / 格子ゲージ理論 |
Research Abstract |
研究代表者は、高専の物理系科目をより魅力的にするための方策として、宇宙・天文についての教育とJava言語やFlashを用いた計算機シミュレーションによる物理現象の視覚化に注目している。宇宙・天文については、知識のない学生であっても、具体的にイメージし易く興味を引き易い分野である。また、実験では実現することが不可能な物理現象についても、計算機の性能向上につれて、シミュレーションにより探求していくことが可能となってきた。 1 「大島インターネット天文台」計画第2ステージ 2005年10月13日、本校物理実験室において、2年生を対象とした簡単な実験授業を実施し、大島インターネット天文台の動作の様子と太陽望遠鏡による太陽面の観察を行い、簡単なアンケートも実施した。5月13日「天体観測会-小惑星ケレス・パラスが見えるかな?-」、10月17日「天体観測会-ほんの少しですが、部分月食が見えるかな?-」について、それぞれ近郊の小学生に対して公開講座として実施した。さらに、天文台室内モニター用のCCDカメラがモノクロ出力で画像が不鮮明であったため、カラービデオ出力のあるネットワークカメラに変更、調整を行った。 2 計算機シミュレーションによる物理現象視覚化コンテンツの作成 数値計算、コンテンツ配信用のサーバと開発用ノートPCを導入し開発環境を整備した。コンテンツ開発のための最新の科学的知見を得るため、宇宙初期の相転移や中性子星内部の高密度状態に関連する計算機シミュレーションをスーパーコンピュータ上で行い、幾つかの研究成果を得ることができた。また、研究代表者は平成18年4月に津山高専へ転任したが、今後は高専の物理系科目で利用可能な視覚化コンテンツ開発を加速させ、有益な教育プログラム作成まで目指したい。
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Research Products
(2 results)