2005 Fiscal Year Annual Research Report
自然災害現象を素材としたハンディー・ポータブル科学館の開発研究
Project/Area Number |
17500618
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Research Institute for Earth Science and Disaster Prevention |
Principal Investigator |
納口 恭明 独立行政法人防災科学技術研究所, 雪氷防災研究部門, 総括主任研究員 (50360368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下川 信也 独立行政法人防災科学技術研究所, 総合防災研究部門, 主任研究員 (40360367)
小林 俊市 独立行政法人防災科学技術研究所, 雪氷防災研究部門, 主任研究員 (30414395)
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Keywords | 自然災害 / 液状化現象 / 科学教育 / エッキー / ナダレンジャー / 雪崩 |
Research Abstract |
1.ポータブルタイプの液状化実験 既製品の大型の透明容器を用い、ポータブルタイプ(10000ml〜200mlサイズ)の液状化実験装置エッキーの試作を行った。全国各地の砂を用いるとともに、従来のエッキーに使われているマルピン以外の物体を構造物と見立てる組み合わせによる多様な実演ができる。ポータブルタイプは参加者それぞれが各自製作するのに適している。 2.ハンディータイプの液状化実験 既製の小型透明容器をもちいハンディータイプ(数mlサイズ)の液状化実験装置エッキーの試作をおこなった。中に入れる粉体にはガラスビーズを用いることにより、手のひらサイズでの実験が可能になった。ビーズの粒径は約0.005〜0.007mm。ハンディータイプでは、演示はテーブルマジックショーの要領で行うテーブルサイエンスショー形式に適している。 3.自動エッキーの検討 ロボットによる自動エッキー演示の検討を行い、可能性を見出した。 4.大気・海洋等流体現象での素材の抽出と理論的検討 過冷却が破れることによる相変化とそれに伴う潜熱の放出を演示できる素材が見つかった。 5.雪氷現象での素材の抽出と理論的検討 雪の塊がブロック状に転動・落下するブロック雪崩を定常的に模擬する手法についての検討を行い、落石現象で使われる傘の上で模擬石を回転させる技との類似性を見出した。 6.新聞紙上で使われる例えとしての自然災害用語の分析 自然災害用語は例えとしては政治の分野、スポーツの分野で使われることが多い。特に小泉旋風のように小泉総理に関する記述でインパクトが大きい場合に使われることが多い。
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